NFT市場が世界各国で活況です。2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大から、個人投資家の仮想通貨取引が拡大し、世界中で億万長者が誕生したと言われています。
今後も仮想通貨の投資需要は右肩上がりに拡大するでしょう。その中でも、仮想通貨の取引に使われている「ブロックチェーン技術」を活用した NFT にも大きな注目が集まっています。
そこで本記事では、NFTの基本的概要と関連企業(銘柄)を紹介します。近年はNFT市場への参入を発表する企業が増えており、今後も人気テーマとなる可能性を秘めています。
それでは、早速参りましょう!
・NFTとはどういうもの?
・NFTの関連企業はどこ?
・今後の注目ポイントとは…

NFTとはなにか?

まず、NFTの概要から見ていきましょう。
NFTとは「Non-Fungible Token」の略称です。ブロックチェーン技術を活用したデジタル上のデータを指しており、日本では非代替性トークンとも呼ばれることもあります。
NFTは仮想通貨と同様にブロックチェーン技術が活用されています。そのため、コピーや改ざんなど不正利用が困難となっており、商品価値が担保されているのです。簡単に言えば、鑑定書や所有証明書のような存在ですね。
NFTの仕組みは、大きく分けて3つ挙げられます。
- 唯一無二である証明ができる
- データを改ざんできない
- さまざまな情報を記録できる
NFTと暗号資産の違いについて

NFTは仮想通貨と同様にブロックチェーン技術が活用されています。しかし、NFTと暗号資産は似ている点も多いのですが、図にしてみると違いがよくわかります。
NFT(証明書) | FT(暗号資産) | |
代替性 | 代替不可能 | 代替可能 |
移動可能性 | 譲渡可能 | 譲渡可能 |
分割性 | 分割不可能 | 分割可能 |
日本はアメリカに次いで、ゲームやアニメの知的財産を保有している「コンテンツ大国」になります。その為、主にゲーム分野での活用などが大いに期待されています。
NFTの活用例と高額取引
NFTの活用例について
NFTの活用例には、デジタルアートやバーチャル不動産、SNSのデジタルデータなどが対象となり、すでに高額取引を実現している日本人も多くいます。このようなデジタル作品のNFTは、唯一無二のコンテンツです。
NFTは非代替性トークンと言われるように、世界に唯一無二であることを証明する必要があります。仮に製作者が公式にコンテンツをアップする場合、NFTがなければ公式なのか、違法なのか受け手は判別することが出来ません。その為、NFTでは製作者が署名することでファイルが公式なものだと証明しています。
バーチャルスニーカー「AIR SMOKE1 」
バーチャルスニーカー「AIR SMOKE 1」
取引額:約125万円
AIヒューマン事業等を手がける株式会社1SEC が、2021年4月22日にNFTマーケットプレイスにてバーチャルスニーカーをオークション形式で販売しました。本製品は開始9分後には完売、落札額は約125万円でした。
NFTアート「上原 亜衣」

NFTアート「上原 亜衣」
取引金額:約600万円
元セクシー女優の上原 亜衣さんがNFTマーケットプレイスで出品したNFTアートです。本製品もすぐに完売し、初回の落札額は約600万円でした。
ジャック・ドーシーの初ツイート
just setting up my twttr
— jack⚡️ (@jack) March 21, 2006
ジャック・ドーシーの初ツイート
取引額:約3億1,650万円
Twitterの創業者であるジャック・ドーシーが、Twitterでの初投稿をNFT化し販売しました。Valuableにて約3億1,650万円で落札されています。
- NFTは、世界で唯一無二のデジタルコンテンツ
- アートや不動産、SNSなど豊富なジャンル
- データの改竄やコピーが困難である
NFT関連銘柄 日本株一覧
それでは、NFT関連銘柄として注目が集まる企業を紹介します。
NFT 関連銘柄 一覧表
証券コード | 企業名 | 一言コメント |
2437 | Shinwa Wide HD | 美術品アート最大手 |
3121 | マーチャント・バンカーズ | 子会社がNFTプラットフォーム運営 |
3672 | オルトプラス | LINEと共同でゲーム開発 |
3678 | メディアドゥ | NFT デジタル付録 |
3696 | セレス | エンタメ特化 NFT 「パレット」 |
3758 | アエリア | 音楽専門のNFTマーケットプレイス運営 |
3903 | gumi | デジタルシールより参入 |
3912 | モバイルファクトリー | NFTマーケット「ユニマ」 |
4385 | メルカリ | メルコインからNFT参入 |
4446 | Link-U | エンタメ特化 NFT運営 |
8698 | マネックスグループ | コインチェックがNFT連携 |
9684 | スクウェア・エニックス HD | デジタルシールよりNFT市場参入 |
NFTが主力事業となっている企業は上場企業では少ない為、今後は特化型NFTが増えてくることが予測されます。テーマ株としてはまだ未成熟ですが、1つのニュースで大きく動く可能性が高い関連銘柄といえるでしょう。
今後の注目ポイントについて
今後のNFTは「キャラクター」が鍵を握ると考えています。
- キャラクターは絶大な人気がある
- 生み出せるコンテンツが桁違い
- 他社とのコラボもしやすい
などの理由から豊富なコンテンツが出てくることが予想されます。現在、グローバル人気の高いキャラクターコンテンツを持つ企業といえば、任天堂(7974)やセガサミー(6460)、オリエンタルランド(4661)などが長期的な人気コンテンツを保有している企業になりますので、これらの動きについても注目したい所です。
おすすめのNFT 関連銘柄3選
私が注目するNFT関連銘柄 3選は以下の通りです。
メディアドゥ【3678】
(出典:メディアドゥ 公式HPより)
メディアドゥ(3678)はNFTを活用した「デジタル付録」やファンアイテムを扱う「FanTop」の提供を行なっています。現在はKADOKAWA、講談社、集英社、小学館などの大手出版社とNFT活用について挑戦中です。
NFTが活用されたコレクションは、唯一無二の価値としてコレクターが喉から手が出るほど欲しい物として、価値の向上が望めます。今後は全国の書店やイベントでのコラボなど、認知拡大をどう行うのか注目したいです。
(出典:Trading View 株価チャート)
メディアドゥ(3678)の株価は、2020年の上昇をかき消すほどの下落トレンドが継続中です。「落ちるナイフつかむな」という投資の格言もありますから、無理に買い向かう局面ではないでしょう。しかし、ここから上昇トレンドに転じる可能性がありますので11月中旬頃に改めてチェックしておきたい銘柄です。
【投資格言】落ちるナイフは掴むな
急落時の投資は落ちてくるナイフをつかむようなもので、どんなに魅力的な銘柄でもナイフが床に落ちてから、つまり底を打ったのを確認してから投資すべきという相場格言になります。
(引用元:野村證券 証券用語解説集)
メルカリ【4385】
メルカリ(4385)はフリマサイト運営の最大手企業です。コロナ禍で在宅需要が拡大したことを背景に、お年寄りの方など新しい層の取り込みに成功しました。
2021年4月にはブロックチェーン技術の企画・開発を行う新会社「メルコイン」を立ち上げています。NFT活用は2次流通における「偽物」の撲滅に繋がりますので、同社の成長にとって、NFTは欠かせないピースと言えるのではないでしょうか。
また、メルカリは「後払いサービス」や「キャッシュレス」事業にも積極的です。金融サービス以外にも物流への参入が予定されていくことから、メルカリ経済圏はさらに拡大していくことでしょう。
(出典:Trading View 株価チャート)
マネックスグループ【8698】
マネックスグループ(8698)は子会社が仮想通貨取引所「Coincheck(コインチェック)」を運営しています。最近はYouTubeでも広告の表示回数が増えているので、名前だけでも知っている方は多いのではないでしょうか。
NFTマーケットプレイス「Coincheck NFT」では、ゲームやトレーディングカードが取り扱いされており、今後はアートやスポーツ分野にも拡大していく予定となっています。
今回、おすすめ銘柄として紹介していますが、同社は仮想通貨の価格変動に影響を受けやすい特徴があります。その為、他の金融銘柄と連動しにくいので、日々の値動きに注意して売買するように心がけましょう。
(出典:Trading View 株価チャート)
マネックスグループの株価は、底値をつけて反転上昇している段階です。一時的な調整が入る可能性もあるでしょう。現時点ではどちらに転じている訳ではないので、今後の値動きは要チェックです。

まとめ
2021年に入ってからNFT事業への新規参入が増えています。
しかし、NFT関連銘柄は仮想通貨と同じ様な扱いを受けていることから、短期トレーダーから狙われやすいです。つまり、資産を増やすことができるチャンスの裏に大きく資産を減らしてしまうリスクのあるテーマ銘柄になります。
これから仮想通貨銘柄なども取り上げていきますので、良ければお気に入り登録などしていただけますと幸いです。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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