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【話題】バルミューダの将来性と今後の評価ポイントについて

バルミューダ株式会社が新規事業の第1弾として「スマートフォン」に事業参入しました。

スマートフォンは『BALMUDA Phone』として、SoftBank社オンリーのキャリア回線で堂々のデビューを果たしています。

今回は話題の新作を実際に触ることができましたので、所感と将来性などの観点から述べていきたいと思います。

ぜひ、最後までご覧いただけますと幸いです。

バルミューダはどんな会社なのか?

バルミューダは2003年に東京で設立された企業です。

最近はSNSでオシャレなデザインのトースターやコーヒーマシンを見かける事も増えたのではないでしょうか。

バルミューダの歴史は社長の寺尾 玄さん(以下、寺尾氏)がたった1人で創業し、自らが町工場でパソコン冷却台「X-Base」を発売したところから事業が始まっています。

バルミューダが脚光を浴びるきっかけとなったのは、2010年に発表した扇風機「The GreenFan」でしょう。

「The GreenFan」は静音性と省エネ能力が優れていることに加えて、自然に近い風を生み出す扇風機として世間から大きな注目を集めました。

例えば、2018年度に放送されたNHK連続テレビ小説『半分、青い。』には、ヒロインが扇風機の開発に奮闘するストーリーがあります。

実はこのエピソードはバルミューダ「The GreenFan」の開発にまつわる紆余曲折が元ネタになっているようです。

また、バルミューダは2015年にキッチン家電の分野にも参入を果たし、現在も人気を博しているトースター製品「BALMUDA The Toaster」や、蒸気で炊き上げる炊飯器「BALMUDA The Gohan」など次々とヒット商品を連発しています。

バルミューダはファブレス企業である

バルミューダ株式会社の注目ポイントは「ファブレス企業」であることです。

ファブレスは自社の工場を持たず、他の企業に製造委託することを指します。

身近な企業でファブレスを取り入れている例は、iPhoneやMacBookを手掛けるApple社、Nintendo Switchなどを提供する任天堂などがあげられます。

ファブレス企業の良い点は収益性の高さにあります。

例えば、自社で企画・開発から製造までを手掛ける企業は開発スピードを効率化できたり、ユーザーの声を吸い上げる事ができるメリットもありますが、どうしても収益性が落ちてしまうデメリットを抱えています。

以上の点を踏まえて、営業利益率を比較してみましょう。

国内の大手電機メーカーは、売上営業利益がおよそ5%前後に留まっているのに対して、バルミューダは驚異の10%という高い収益性を実現しています。

こうしたように、Appleや任天堂をはじめとするファブレス企業は、自社の工場などを持たず資本を別分野に集中させる事で高い収益性を実現させています。

バルミューダも自社の工場を持たずに収益性が高いという特徴がありますので、ファブレス企業である点は評価ポイントとなるでしょう。

  • ファブレスは自社工場を持たず、他の企業に製造委託すること
  • ファブレス企業は収益性が高い
  • バルミューダの売上営業利益率は約10%

バルミューダ製品の魅力とは?

バルミューダ(BALMUDA)続いてはバルミューダ製品の魅力についても見ていきましょう。

同社の製品は機能性とデザイン性を兼ね備えており、雑誌等でも高い評価を得ています。

例えば、冒頭でも紹介した自然に近い風を生み出す扇風機や、絶妙な加減でパンが焼けるトースターなどは、バルミューダの発想力や徹底的な技術検証から生まれたものです。

こうした追求結果はデザイン性にも反映されています。

『BALMUDA The Toaster』がGOOD DESIGN AWARD 2015で金賞を受賞したのをはじめ、バルミューダ製品はその多くがグッドデザイン賞を受賞しています。

他にもバルミューダは世界展開も行っており、『BALMUDA The Gohan』や『BALMUDA The Pot』などで、Red Dot Design AwardやiF DESIGN AWARDなどの世界的なデザイン賞も数々受賞しています。

バルミューダの製品が目指すのは“よりよく生きるための道具”というコンセプトのもと、社内の活発な対話によって開発された製品は、「おしゃれに心地良く暮らしたい」と考えるたくさんのユーザーから愛されています。

「BALMUDA Phone」実機レビュー

BALMUDA Phone

そして、今回は話題のバルミューダスマホ触ってきました。

簡易レビューですが、購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

結論として、iPhoneやGALAXYなどからの乗り換えはあまりお勧めしません。

その理由は現段階の実装機能で10万円を超える価格を支払うには高いと感じたからです。

今回お邪魔したのは東京都の表参道に新規オープンしたお店です。

販売員さんとお話ししながら、実機レビューを行いましたので結果を下記に記載させて頂きます。

良かった点

  • 持ちやすさ(スッキリしたデザインで軽量感があります)
  • オリジナルアプリの使いやすさ(日本人向けに表記が変わっており、使い易い)
  • Android特有のカスタマイズ製
  • USB-Cの急速充電対応(20Wの急速充電に対応)
  • ちゃんとヌルヌル動きます

気になった点

  • カメラ性能(料理モードの色味は非常に良い)
    Max4倍ズームが可能ですが、広角撮影などが非搭載です。
  • 特徴的な形ゆえ他社製のケースがない
    今後の拡大に期待したいですが、現時点ではありません。
  • 小型で持ちやすいですが、結構滑る

 

なお、これから随時アップデートが行われることで機能は追加されていく予定となっていますが、机など平面な場所で使うことが想定されていないスマートフォンは「ユーザーを選ぶ」ような印象を受けました。

個人的にはスマートフォンよりもこれから導入予定となっているテクノロジー分野の新製品が楽しみなので、気長に待ちたいと思います。

バルミューダ製品のご紹介

今回のブログで紹介しているバルミューダ製品を下記、リンクを貼らせて頂きます。

同社の製品は国内外で非常に人気な商品なので、気になる方は早めにご検討ください。

バルミューダの株価状況は?

続いて、バルミューダの株価や業績について見ていきましょう。

バルミューダはすでに世界展開を開始していますが、実は2020年12月にIPO(新規上場)したばかりの新興企業です。

売上高は順調に右肩上がりで成長していますが、成長率が鈍化傾向にあるというのが正直な感想です。

しかし、21年期は広告宣伝費や新ジャンルへの挑戦など減益させながらも未来への投資を加速させている印象があります。

直近の株価については上記画像の通りです。

  • 株価:4,550円
  • PER:40.7倍
  • PBR:6.84倍
  • 信用倍率:2,663倍

あくまで個人的な主観ですが、株価はゆっくりと下落傾向のように見受けられます。

また、消費者向けの認知度が高いため、信用倍率が非常に高いのが特徴です。

一般的な考えでは、信用倍率が高くなると株価は上がり難いと言われます。

最近は注目の「BALMUDA Phone」の発表もあって信用倍率が急激に増えていますので、これからの動きはこまめにチェックしておきましょう!

バルミューダの評価ポイントは?

バルミューダが投資家から評価されているポイントはファブレスメーカーである点でしょう。

前述した通り、ファブレスメーカーの場合、売上総利益率が高くなる傾向にあります。

例に出したAppleや任天堂のような他メーカーも同じように、自社で工場を持たない経営に徹する事で高収益を実現させています。

(出典:バルミューダ 決算短信より抜粋)

上記の図は最新決算のPLになります。

売上高183億円に対して、売上総利益が73億円ですので、売上総利益は約40%という高収益体質です。

一般的な製造業では、ここまで高い収益を出す事はできません。

それをAppleや任天堂などファブレスメーカーは、自社で工場を持たないことで効率よく利益を出せているということですね。

また、バルミューダの今後は家電製品事業以外にもテクノロジー分野への進出が相次いでくる事が予想されます。

最近は消費者が求める製品レベルが非常に高くなっていますので、「高品質ブランド」であるという印象を崩さずに事業拡大できるかにフォーカスしたいですね。

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バンビーノ
大学生時代に投資を始めた個人投資家。株式投資を中心とした「銘柄」「資産運用」に関する情報を発信します。お仕事のお問合せまたはTwitter DMよりお願い致します。




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