ロシア・ウクライナ問題が資源価格の高騰を起こしていることをご存じでしょうか。原油価格が高騰すれば、株式市場に混乱をもたらす可能性だけでなく、私たちの実生活に大きく影響を与える可能性を秘めています。
直近ではWTI原油先物価格が1バレル100ドルを超えるなど、およそ7年ぶりの高値を更新しています。その為、今後の世界情勢次第ではさらに高騰する可能性も十分にあり得るでしょう。
そんな状況下で追い風を受けるのは”石油関連銘柄”です。本記事では日本最大の石油開発企業、株式会社INPEX(旧.国際石油開発帝石)について書かせていただきます。
ぜひ、最後までご覧ください。

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INPEXは国策銘柄の1つである
まずは株式会社INPEXの特徴から見ていきましょう。
企業情報
会社名 | 株式会社INPEX(証券コード:1605) |
事業内容 | 石油・天然ガスなどの炭鉱、生産、販売など |
所在位置 | 東京都港区赤坂五丁目3番1号 赤坂Bizタワー |
設立日 | 2006年4月 |
資本金 | 2,908億983万円 |
代表取締役 | 上田 隆之 |
株式会社INPEX(1605)は「エネルギーの開発・生産・供給を、持続可能な形で実現することを通じて、より豊かな社会づくりに貢献する」を経営理念に掲げ、国内外のエネルギーインフラ事業に精通しています。
株主構成比率は経済産業大臣が筆頭株主となっており、実に18%の株式を保有しています。つまり、政府が大きな権力を持っていることが特徴と言えそうです。
ちなみにINPEXは元々、国家機関として誕生した背景があります。その為、当時の名残が色濃く残っていることは覚えておく必要があるでしょう。
INPEXの事業内容とは?

株式会社INPEXは石油・天然ガスの探鉱から販売までを手掛けています。上図は同社の統合報告書を一部抜粋したものですが、エネルギーインフラの上流工程に位置しており、重要な役割であることがよくわかります。
上流工程で資源が取れなければ、中流工程にも仕事が回らないですし、需給バランスを担う事業を展開するにあたり、同社の事業は世界に与える影響が大きいといえるでしょう。
・資源確保の上流工程を事業としている
・世界への影響度が極めて高い
為替や油価の影響を受けやすい?

INPEXは日本政府が大きな力を持つ企業ですが、日本市場での売上は決して大きくありません。2020年期の時点で1番大きな割合を占めるのは、中東・アフリカ地域です。
中東・アフリカ地域の売上高は全体のおよそ45%を占めており、営業利益においては70%以上を中東・アフリカ地域から稼いでいます。
上図を見ていただければわかりますが、INPEXはグローバル売上比率が非常に高い特徴があります。その為、為替変動リスクや原油価格(油価)が業績に与える影響が大きく、よりマクロな視点で市況を見る目が必要となるのではないでしょうか。
INPEXの強みについて
INPEXの事業基盤は石油・天然ガスの上流工程ですが、事業も含めた強みについても見ていきましょう。
INPEXの強みは大きく分けて2つあると考えています。
まず1つ目の強みは世界各国でコアプロジェクトを展開していることです。INPEXはグローバル事業への展開が競争力となっており、各地域で大規模プロジェクトを手掛けています。みなさんもご存知の通り、資源は限られていますので先行者利益は十分にあると言えるのではないでしょうか。
2つ目の強みは日本政府の支援があることです。石油・天然ガスの開発は莫大な資金が必要になりますが、日本政府が資源外交を支援することで産油国などとのパートナーシップを強化しています。なお、主な実績としてはアブダビとパートナーシップを強めたことで長期的な油田権益の取得を実現しています。
またINPEXはパリ協定の目標実現するために「2050年カーボンニュートラルの実現」を今後の取り組みとして掲げています。こちらも日本政府と一体となって整備を進めることで、気候変動目標の実現を目指すようです。
今後の将来性について
続いてはINPEXの将来性について見ていきましょう。
2050年カーボンニュートラルの実現
2015年にパリ協定で採択されたことをきっかけに世界共有で環境目標を目指すことになりました。現在、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しています。
カーボンニュートラルとは…温室効果ガスの
排出量と 吸収量を 均衡させることを 意味します。世界が取組を進めており、120以上の国と地域が「2050年カーボンニュートラル」という目標を掲げているところです。 (引用元:環境省 脱炭素ポータル カーボンニュートラル)

株式会社INPEXは2022年度の目標として、カーボンニュートラルの取り組みを「理想から現実へ」と掲げています。具体的な施策としては5つの分野に対して、最大1兆円の投資を実行し、2030年の営業キャッシュフローの約1割程度を目指すようです。また、こうした施策を推進させる為、政府支援の活用や産学官連携を最大限活用するなど商業化に強い意志を感じる内容となっています。
カーボンニュートラル5分野
- CCUS(二酸化炭素貯留)
- アンモニア水素
- 再生可能エネルギー
- メタネーション
- 森林
原油価格の高騰について
INPEXは原油高及び円安局面にて大きく業績を伸ばすことが可能です。冒頭でも述べた通り、昨今はWTI原油先物価格が1バレル = 90ドルを超えて約7年ぶりの高値となっています。また円安局面が続いていることから、INPEXは非常に利益が出しやすい状況といえるでしょう。
現在、ウクライナ情勢が緊迫していますので「有事の円買い」が進むかと予想されました。しかし、日本銀行(以下、日銀)が「指値オペの実施」を発表したことで状況は一転して円安方向に進むであるという見方が強まっています。
その根拠となる理由は、日銀がこれから10年国債を無制限に買い入れするからです。日銀が債券を買い入れすることは債券利回りが低下して金利などの上昇を防ぐことができます。しかし、一方で長期国債の利回りを政府が買い入れすることで円安が進むことに繋がるかもしれません。
INPEXは円安メリットを受けやすい特徴がありますので、石油開発企業である同社はこれからも注目銘柄と言えそうです。
有事の円買いとは…世界規模で大きな事故や災害などが起きた場合、資金の逃避先として日本円を買う人が増え、円高傾向となる現象のことである。一般的に、円は国際情勢に不安を感じた人が買う傾向にあるため「安全通貨」や「逃避通貨」などとも呼ばれる。
(引用元:大和ネクスト銀行 有事の円買い)
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直近の株価について
2022年2月時点での株価になります。
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株式会社INPEX(1605)は現東証1部で大きな時価総額をもつグローバル企業です。政府保有の銘柄として日経平均株価の構成銘柄となっています。各指標については下記の表を参考にしてみてください。
筆者の個人的な主観ですが、今後更なる原油高及び円安が進むことが想定されますので、INPEXの株価上昇余地はまだ残されていると考えています。もし、同社の株式を既に保有されているなら、まだホールド継続でも良いかと思います。
しかしながら、INPEXは経済情勢などの影響を大きく受ける銘柄の1つです。つまり、中長期的な保有にはあまり適さないようにも思います。ただ、配当利回りが4%超と高配当株としても有名なので、配当目的の購入であれば前向きに検討したいですね。
株価 | 1,143円 | 信用倍率 | 2.76倍 |
PER | 6.3倍 | 外国人保有率 | 29.9% |
PBR | 0.51倍 | 回転日数 | 2.30 |
配当 | 40円 | 時価総額 | 1兆5,850億円 |
総括
いかがでしたでしょうか。
本記事では株式会社INPEXの事業内容と将来性、また周辺の経済状況について書かせていただきました。少しでもあなたの投資の参考になれば幸いです。
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