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【日本株】ノーコード製品を手掛けるヤプリ(4168)の協業と事業内容

ヤプリ(yappli)競合製品とは?

日本のDX市場は年々急拡大しており、IT人材の不足がやがて社会問題に発展するとまで言われています。

そんなIT人材の不足を支えるサービスとして、最近はソースコードを書かなくてもアプリ開発を行う「ノーコード開発」が大きな注目を集めています。

本記事はノーコードのアプリ開発プラットフォーム「Yappli(ヤプリ)」の開発提供者である株式会社ヤプリ(以下、ヤプリ)の優れている点や将来性について書かせていただきます。

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アプリ開発プラットフォーム「Yappli」

まずはヤプリの特徴について確認していきましょう。

企業情報

会社名株式会社ヤプリ(証券コード:4168)
事業内容ノーコードのアプリ開発「Yappli」など
所在位置東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー
設立日2013年4月
資本金24億9,741万円
代表取締役庵原 保文

ヤプリは「Mobile Tech for All」をミッションに掲げ、ノーコードの
アプリ開発プラットフォーム「Yappli」を提供しています。

「Yappli」は従来ハードルの高かったアプリ開発をプログラミング不要で実現することができます。

そうした画期的なサービスで他社と差別化を図り、いまでは多くの企業で導入実績が拡大しています。

事業内容はアプリ開発プラットフォーム

Yappli-ノーコード開発(出典:株式会社ヤプリ 公式IR資料より抜粋)

ヤプリは「Yappli」というノーコードのアプリ開発プラットフォームを提供しています。

利用者はアプリの開発から運用、データ分析に至るまでをクラウド上で行う事ができるので端末に依存しないのも評価ポイントです。

ノーコード開発プラットフォームは、アプリケーション開発プロセスを迅速化するために設計されているため、ローコード開発プラットフォームと密接に関連している。これらのプラットフォームは、企業において、モバイル化が進行する労働力と、有能なソフトウェア開発者の供給が限られているという2つのトレンドに対処するために、人気が高まっている。

(引用元:Wikipedia ノーコード開発プラットフォーム)

Yappli の優れている点とは?

ノーコードが優れている点は2つあると言われています。

  • 直感的な操作で開発・運用できる
  • 企業にアプリ開発技術がなくてもOK

冒頭でも紹介した通り、日本のIT人材不足は深刻な問題です。

そのため、企業内にアプリ開発技術・ノウハウはないということも少なくありません。

「Yappli」ならアプリ開発をノーコードで実現する事ができるので、アプリ開発のノウハウがなくてもドラッグ&ドロップのような直感的な操作でデザイン設計を行う事ができます。

また「Yappli」のアプリ開発はiOSとAndroid、どちらも対応しているのでユーザーが偏るという心配も入りません。

Yappli のビジネスモデル

Subscription

「Yappli」の利用者はヤプリに対して、毎月のプラットフォーム利用料を支払う必要があります。

つまり、ヤプリはリカーリング収益がメインのビジネスモデルです。

直近の売上高におけるリカーリング収益(サブスクリプション)は、全体の約8割を占めています。

契約数の伸び率と共に売上高に占める収益性は、今後も拡大していくと予想されます。

ちなみに既存顧客からの解約率(チャーンレート)は気になりますよね。

リカーリングビジネスのチャーンレートは利益の損失に直結するため、とくに重要視される指標です。

「Yappli」のチャーンレートは0.8%前半でマーケティング支援ツールとしての解約率はかなり優れた数値を叩き出しています。

以下、比較対象として記載しますが、人材情報サービスを手掛けるカオナビ(4435)の解約率が0.63%、コミュニケーションアプリを手掛ける chatwork(4448)の解約率が0.3%になります。

現在のヤプリはテレビCMの広告宣伝を行なっていますので、一時的にチャーンレートが上昇することも考えられますが、将来的には解約率0.5%以下を目指す形になるのではないでしょうか。

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これからの将来性について

Yappli(出典:株式会社ヤプリ 公式IR資料より抜粋)

続いては「Yappli」が手掛けるアプリ開発市場の将来性について見ていきましょう。

上図はアプリ開発市場だけでなく、将来的にヤプリがアプローチできる可能性がある市場の総計になります。

例えば、ノーコード開発はWebサイトの制作などにも派生する事ができる事からB2Bだけでなく、B2C分野にも拡大する事ができる可能性を秘めています。

グローバル企業との競合リスク

とはいえ、グローバル企業との競争に巻き込まれるリスクが高い点は留意する必要があります。

例えば、GAFAMの中でもアプリ提供に力を入れているMicrosoftやGoogleは競合する可能性が高いでしょう。

Microsoftはビジネスアプリ向けに「Power Apps」を提供開始しており、H&Mやコカ・コーラなどのグローバル企業から採用されています。

またGoogleも「AppSheet」というノーコード開発ツールをGoogle Cloudの1サービスとして提供していることから、ヤプリが手掛ける事業の拡大は、常にグローバル企業と競合する可能性が高いと言えるのではないでしょうか。

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PDCAサイクルをケアしてくれる点ではヤプリに軍配が上がりますが、グローバル競争は永遠の課題と言えるかもしれません。

新製品「Yappli CRM」のリリース

Yappli CRM(出典:株式会社ヤプリ 公式IR資料より抜粋)

またヤプリは新製品「Yappli CRM」をローンチしました。

これまで培ってきたノーコードの知見を活かしたCRM(Customer Relationship Management)製品です。新製品の特徴は以下の3つです。

Yappli CRM 3つの特徴

  1. ノーコードでとても使いやすい
  2. ポイントカードや電子マネーを発行できる
  3. メールや従来のCRMなどとAPI連携できる

 

具体的な例としては、ポイントカードのアプリを簡単に作れるようになります。

先ほど紹介した「Yappli」でもポイントカードのアプリは作成可能ですが、多くは大企業で元々ポイントシステムなどを自社で扱っていたケースがほとんどでした。

これが Yappli CRM を使うことで、IT投資が進んでいない企業でも顧客管理システムを手に入れることができます。

その結果、顧客1人1人に紐づいたポイントカードを発行できるようになるというわけです。

顧客関係管理(こきゃくかんけいかんり、英語: Customer Relationship Management、略称:CRM)とは、顧客満足度と顧客ロイヤルティの向上を通して、売上の拡大と収益性の向上を目指す経営戦略/手法である。顧客情報管理、顧客関係構築、単に顧客管理と訳される場合もある。

(引用元:Wikipedia 顧客関係管理)

成長戦略「スモールビジネス」への注力

(出典:ヤプリ 公式説明会資料より一部抜粋)

これまでヤプリの事業や新製品などを紹介してきましたが、最後に成長戦略についても触れておきましょう。

これまでのヤプリはアプリ開発プラットフォーム「Yappli」を大企業向けに製品導入を拡大してきましたが、今後の成長戦略においては中小企業などのスモールビジネスへ提供を予定していることが明らかになりました。

具体的には2022年春ローンチを計画しています。

また、スモールビジネス向けの「Yappli」はこれから海外市場へのローンチを目指すため、将来的にどこまでアプローチできるのか解約率含めて要チェックですね。

新規層の取り込み時期はチャーンレートが高くなる傾向にあります。

その為、一時的な材料を悪材料視しないように注意しましょう。

直近の株価水準について

2022年1月時点での株価になります。
(※最新情報は こちら で確認頂けます)

ヤプリの株価チャート(出典:株探 ヤプリの株価チャートより)

株式会社ヤプリ(4168)は2020年12月上場の新興企業になります。

各指標については下記を参考にしてください。

あくまで筆者の主観ですが、株価は適正水準まで下がってきたようにも思います。

現在の相場は金利上昇への警戒感を強めるなど、決して良好な環境とは言えません。

地合い次第では、さらに下落する可能性もありますので、監視して長年付き合っていきたい企業だなと思います。

株価2,013円信用倍率5.12倍
PSR7.8倍外国人保有率19.6%
PBR9.9倍回転日数7.60
配当0円時価総額251億円

 

まとめ

今回はノーコードでアプリ開発からCRMまでを手掛ける、株式会社ヤプリの事業内容と将来性について書かせていただきました。

本記事の内容を簡単にまとめると以下の通りです。

本日のまとめ

  • ヤプリはノーコード製品を扱う企業
  • リカーリング収益がメイン
  • グローバル競争にも目が離せない

ぜひ、今後の投資の参考になれば幸いです。

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大学生時代に投資を始めた個人投資家。株式投資を中心とした「銘柄」「資産運用」に関する情報を発信します。お仕事のお問合せまたはTwitter DMよりお願い致します。




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