米国株

【米国株】食糧生産に欠かせない肥料大手「CFインダストリーズ」の事業内容と将来性を考察

CF industries(インダストリーズ)

世界最大の肥料供給国であるロシアが、肥料の輸出禁止に踏み切ったことで世界の肥料市場は混乱が広がっています。

世界全体で肥料の供給価格は高騰しているため、株式市場の関心も肥料メーカーに注目が集まっています。

今回は天然ガスを原料とした窒素肥料の製造・開発を提供する「CFインダストリーズ(ティッカー:CF)」を紹介します。

CFインダストリーズは、世界で最も低コストな窒素生産者の1社として知られており、アンモニアや尿素肥料に強みがあります。

【冒頭】本記事のまとめ

・肥料市場は4%のCAGR見込み
・クリーンエネルギーへの投資も積極的
・競合他社との競争は継続的に発生する

アンモニアはおよそ8割近くが肥料用途として活用されていますが、窒素製品への加工や水素の運搬、貯蔵など別の用途への展開も可能です。

そのため、アンモニアをロケットの推進剤に利用したり、除草剤といった別分野での利用も進んでいることから長い目で成長が期待できるかも知れません。

そうした背景を踏まえたうえで、窒素肥料大手のCFインダストリーズについてみていきましょう。

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CFインダストリーズの基本情報

まずはCFインダストリーズの基本情報を見ていきましょう。

会社名CFインダストリーズ(CF)
事業内容肥料の製造・販売
所在地イリノイ州ディアフィールド
設立日1946年
代表取締役トニー・ウィル

CFインダストリーズ(ティッカー:CF)はアメリカの肥料メーカーです。主な事業は世界中に窒素(アンモニア、尿素)やリン酸塩を原料とした農業用肥料の製造、販売を提供しています。

本社はアメリカのイリノイ州ディアフィールドに構え、創業から75年以上の歴史があります。元々は地域の農業連合組合でしたが、事業拡大に伴って株式会社化したのち上場しています。

肥料会社の世界市場シェア(2021年時点)で、CFインダストリーズ(以下、CF)は世界シェアのおよそ4%を抑えており、市場シェアランキングは5~6位に属しています。

世界人口は今後も増加する見通しであるため、農業用肥料の需要は依然として「強い」ことが予測されています。

肥料市場は世界人口と共に伸びていく

株式会社グローバルインフォメーション(証券コード:4171)が販売している「肥料の世界市場:業界予測(2021年~2026年)」によれば、世界全体の肥料市場は約4%のCAGR(年平均成長率)で成長する見通しです。

肥料市場が成長する理由の1つは周辺市場の変化です。

農業分野は世界人口が増加することを見越して著しい成長を遂げています。

それに伴って、農作物の成長を促進する必要性が高まっており、肥料市場は成長の後押しを受けています。

また、農林水産省が公表している「2050年における世界の食糧需給見通し」によれば、世界全体の食糧需要量は2010年比で約1.7倍(58.17億トン)まで拡大することが見込まれています。

つまり、こうした市場変化をうまく追い風に変えることができれば、CFのビジネスは大きく成長することになるでしょう。

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クリーンエネルギーへの投資を加速させる

CFは環境保護に対する取り組みとして、クリーンエネルギーへの投資を加速させています。

専門家によれば、水素が2050年までに世界のエネルギー需要の約20%を満たすと予測されており、大きな市場成長が期待できます。(2022年時点は1%未満)

世界は脱炭素化に向けて動いており、CFは三井物産(証券コード:8031)とブルーアンモニア製造設備を共同開発しています。

2024年には年間170万トンのブルーアンモニアを生産することが出来るようになる見込みと決算説明資料に掲載されていますので、環境ファーストな企業としても知っておくと良いでしょう。

なお、CFは窒素肥料の大手企業として、広大な生産ネットワークを保有しています。

そのため、クリーンエネルギーを世界に供給する体制は、既存商流を活用することで世界中に展開できることが想像できます。



CFインダストリーズの業績について

続いては、CFインダストリーズ(ティッカー:CF)の業績を見ていきましょう。

過去5年で12%以上の成長実現

(出典:マネックス証券 銘柄スカウター米国版より)

過去5年間の業績推移ですが、新型コロナウイルスの影響を受けながらも少しずつ成長しています。
売上高はおよそ12%のCAGR、営業利益ベースで約29%の成長を実現しています。

近年はインドやブラジルで農作物の生産数が増加しているため、2022年決算期も過去最高益を更新する見込みであり、アンモニア関連の製品需要も高まっています。

投資情報サイト「株探(かぶたん)」米国版では、四半期業績が前年比で大きく成長しています。

直近の四半期業績は前年度比で売上高は+58.5%、経常利益は+4.2倍、純利益も+4.2倍という急成長を遂げています。

これから2024年には三井物産と共同開発している設備が完成予定です。

そのため、さらなる成長も期待できるでしょう。

どんな企業が競合になるのか?

CFの主な競合他社には、Nutrien(ティッカー:NTR)が候補先にあがります。CFが得意とするアンモニア、尿素製品は世界的に取引されている肥料製品で参入障壁が低い特徴があります。

そのため、外国企業との競争は継続的に発生するものと思われます。

近年は中東、アフリカ地域などからも参入企業が発生していますので、業界動向は注意する必要があるでしょう。

CFインダストリーズの指標一覧

最後にCFインダストリーズの指標一覧を確認してみましょう。

PER8.2倍
PBR4.3倍
EBITDA3.9倍
自己資本比率25.9%
実績ROE65.5%
実質ROA20.2%
ROIC15.06%
配当性向10.7%

CFは直近の利益面を大きく伸ばしていることから、ROE(自己資本利益率)やROA(純資産利益率)が非常に高い数値となっています。

2022年度決算はさらに利益が大きく伸びていますので、これらの指標はさらに高い数値となることが予想されます。

利益に対しての配当性向は10.7%前後となっているため、増配に向けた余力は充分と言えそうです。

設備投資額はここ5年間で大きく変動していないので、増配への期待も高まりますね。

世界的な人口増加やロシア関連の輸出入の禁止などが要因となり、肥料は需要が増加しています。

また原料となる天然ガス(窒素など)は価格高騰が続いているため、業績の追い風となりそうです。

まとめ

CFインダストリーズは窒素肥料を世界中に提供しています。

近年は世界人口の増加もあって、食料生産現場は肥料を活用しながら効率的な生産を求められています。

そのため、窒素なしで世界の食糧をまかなうことは極めて難しいと言えるでしょう。

しかしながら、競合他社の存在は見逃せないものがあります。

とくにNutrien(ティッカー:NTR)はCFインダストリーズより事業規模が大きい企業になるため、切磋琢磨するかたちで市場拡大していただけたらと思います。

この記事のまとめ(再掲載)

・肥料市場は4%のCAGR見込み
・クリーンエネルギーへの投資も積極的
・競合他社との競争は継続的に発生する

 

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