米国株

【米国株】アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)の将来性を考察

アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ティッカー:ADM)のビジネスモデルと将来性

食料生産の元になる穀物価格が歴史的な高騰を見せています。穀物価格が高騰は食料価格にも影響を与え始め、日本国内でも相次ぐ値上げが行われています。

日本は長年の間、物価が上昇しない「デフレ」状態なので物価上昇に危機感を覚えている人も多いのではないでしょうか。

最近は物流コスト、燃料コストも上昇していますから、世界的な穀物不足、半導体不足はより深刻化する可能性がある可能性があるでしょう。

【冒頭】本記事のまとめ

・穀物商品は将来性抜群
・商社ビジネスは薄利多売である
・ADMは高配当銘柄で48年連続増配中

そうした状況下で注目されているのが『総合商社』です。

本記事では、全世界200ヶ国以上の地域で穀物の加工・輸送・販売までをワンストップで提供するメジャー企業「アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ティッカー:ADM)」を紹介します。

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穀物ビジネスの巨人「穀物メジャー」

アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド

まずはアーチャー・ダニエルズ・ミッドランドの基本情報を見ていきましょう。

会社名アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)
事業内容総合商社
所在地イリノイ州シカゴ
設立日1902年
代表取締役フアン・R・ルシアノ

アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ティッカー:ADM)はアメリカの総合商社です。

全世界で200ヶ国以上の地域で穀物の加工・輸送・販売までをワンストップで提供しています。

本社はアメリカのイリノイ州シカゴに構え、創業から100年以上の歴史があります

取り扱いする主な農産物はトウモロコシ、小麦、カカオから製造する食品、家畜用の飼料原料などです。

現在、ADMは世界の穀物取引において、極めて大きな影響力を持つ商社「穀物メジャー」の1社で『穀物ビジネスの巨人』と称されています。

穀物商品は世界中で需要があり、これからも世界人口の増加に伴って穀物需要は拡大が続く見通しです。

穀物需要は世界人口と共に伸びていく

農林水産省-世界の食糧需要量(2050年見通し)(引用:農林水産省 世界の超長期食糧需給予測システムの予測結果)

農林水産省が公表している「2050年における世界の食糧需給見通し」によれば、世界全体の食糧需要量は2010年比で約1.7倍(58.17億トン)まで拡大します。

つまり、ADMの事業範囲である穀物・畜産物は強い需要が見込まれています。

これらを所得別に再分類すると、人口増加や経済発展を背景に、低所得国の食糧需要量は2.7倍、中所得国は1.6倍という驚異的な増加予測となっています。

このことから、ADMのビジネスは数十年単位で事業成長が期待できる産業と言えるでしょう。

ADMの事業セグメントと売上構成について

続いてはアーチャー・ダニエルズ・ミッドランドの事業を理解したうえで売上構成比率、地域別売上についてみていきましょう。

事業内容と売上構成比率(2021FY)

ADM-売上構成比率2021

ADMの事業内容は大きく3つに分かれています。

1. 農業サービス:農作物の調達・加工・輸送・販売など

2.炭水化物ソリューション:甘味料やシロップの原料製造

3.栄養ビジネス:植物性タンパク質、乳化剤、飼料の製造・販売

2021年時点、ADMの売上構成比率は主力の農業サービス(78.6%)が大きな割合を占めており、炭水化物ソリューション(13.0%)、栄養ビジネス(7.9%)、その他(0.5%)という比率となっています。

地域別の売上構成比率(2021FY)

ADM-地域別売上構成比率2021

また地域別売上比率においては、大きな割合を占めるのは本社のあるアメリカ41.5%、次いでスイス21.6%、ケイマン諸島6.5%と並んでいます。

穀物メジャー企業の中でも、ADMは経営規模が世界2位のグローバル企業です。

過去100年間のビジネスで確固たる地位を築いており、ビジネス範囲もグローバル規模で販路拡大しているため、参入障壁は非常に高いと言えるでしょう。

(ソース元:米国会社四季報2022年版 春夏号)

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アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドの業績推移について

最後にアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ティッカー:ADM)の業績を見ていきましょう。

総合商社は薄利多売なビジネスモデル

アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドの業績推移(過去5年)(出典:マネックス証券 銘柄スカウター米国版より)

ADMは過去5年間で売上高6.5%のCAGRを実現しています。

営業利益ベースで、過去5年間の平均成長率が12.8%と高成長しています。

しかしながら、ADMは農作物などの価格決定力がない点は注意が必要です。

ADMは総合商社になるため、自社で穀物生産は行っておらず、商品を流通することで発生する差益が主な収益源です。

そのため、仕入価格の高騰をうまく価格転嫁できない場合、事業利益が圧迫される可能性があります。

昨今は地球温暖化の影響から世界全体で気候変動が激しくなっており、気温の上昇や天候不順などが世界各地で発生しています。

穀物は気候変動による収穫量の増減がしばしば起きるので、地政学リスクを理解した上で投資することが大切です。

ADMは高配当企業として魅力的!

ADMは高配当企業としてとても魅力的です。
連続増配年数が48年、配当継続年数は90年と株主還元に積極的な経営方針を取っています。(2022年時点)

配当性向は30%、配当利回りは2%前後と決して無理のない範囲で株主還元している点は、長期投資を検討するうえで好材料ですね。

またADMは安定した配当金を株主還元している点が評価され、高配当ETF「VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)」に採用されています。

VYMに関する基本情報は以下の通りです。

項目内容
名称バンガード・米国高配当株式ETF
運用会社バンガード社
ベンチマークFTSEハイディビデンド・イールド・インデックス
経費率0.06%
配当利回り2%前後
基準価額(最新)106.50USD
取扱証券会社SBI証券、楽天証券など

※配当利回り、基準価額は2022年9月9日時点を掲載

ADMの指標一覧

アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ティッカー:ADM)の指標一覧を確認してみましょう。

PER14.2倍
PBR2.1倍
EBITDA10.8倍
自己資本比率40.0%
実績ROE15.65%
実質ROA6.38%
ROIC9.13%
配当性向24.3%

本記事が注目したい指標はROE(自己資本利益率)です。

ROEは企業の収益性を見る指標として活用されており、「企業に投資してどれだけ利益を効率良く得られるか」を表しています。

投資家は「投資額に対して企業がどれだけの利益を上げられるか」という点を重視しているため、ROEは最も重要視される財務指標と言われることもあります。

一般的にROEは10.0%以上あれば投資価値があると言われています。

ADMのROEは現時点で15.0%以上ありますので、投資価値は高いと判断できます。

しかしながら、株価指標は総合的に判断する必要があるため、ROEだけで判断するのは時期尚早です。

ADMは自社生産を行わない総合商社である関係上、地政学リスクや仕入リスクはADMの課題(懸念材料)として挙げられます。

そうした点を理解した上で投資判断していきたいですね。

まとめ

食糧生産の元となる穀物価格が高止まりし、世界全体で値上げが相次いでいます。

長年、日本国内は価格・賃金が上がらない「デフレ」でしたが、最近はコスト増加に伴う値上げが発生しています。

本記事で紹介したグローバルな総合商社「アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ティッカー:ADM)」は世界の穀物取引において、極めて大きな影響力を持つ商社「穀物メジャー」の1社です、

仕入価格の高騰すれば、自然とADMの売上高は右肩上がりで成長していますが、利益が圧迫される可能性があります。

そのため、うまく価格転嫁できるかは注目です。

【最後】本記事のまとめ

・穀物商品は将来性抜群
・商社ビジネスは薄利多売である
・ADMは高配当銘柄で48年連続増配中

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