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【2023年】配当貴族とは?おすすめ銘柄10社とメリット・デメリットを紹介

S&P 500 配当貴族指数とは?おすすめ銘柄10つ紹介

「配当貴族」は、長期間にわたり配当金を増やし続けている銘柄(企業)を意味しています。

私たち投資家は株式投資を通じて、配当金(インカムゲイン)の増加が期待できるため、配当貴族は人気テーマです。

そこで本記事は、「配当貴族」の銘柄10つと配当貴族へ投資するメリット・デメリットを紹介します。

配当貴族は25年以上配当金を増やしている米国企業

「配当貴族」とは、長期間にわたり配当金を増やし続けている銘柄(企業)を意味しています。

配当金は企業が事業活動で得た利益の一部を株主へ分配することです。

そのため、継続的に配当を増やし続けている配当貴族銘柄は財務健全かつ業績好調な企業と言い換えることもできるでしょう。

しかし、これらは企業の株主還元方針に配慮したうえで決定されるため、投資をしたらかならず配当が支払われるわけではありません。

株式投資を行う場合は「株主還元の姿勢」を確認する必要があります。

【米国版】S&P500配当貴族指数

米国市場には一定期間以上連続して配当金を増やしている優良企業を集めた「配当貴族指数」があります。

もっとも有名な配当貴族指数は、「S&P500配当貴族指数」です。

「S&P500配当貴族指数」は25年以上連続して配当金を増やしている上場企業のなかでも、S&P500に採用される優良大型株だけを集めています。

配当貴族指数はS&P500よりパフォーマンスが高い

SBI証券が公表しているデータによれば、2009~2022年にかけて配当貴族指数がS&P500指数をアウトパフォーム(成績を上回っている)しています。

つまり、配当金など株主還元に積極的な企業への投資はパフォーマンスが高い傾向にあります。(※諸説あるため参考までに)

世界経済・米国経済の減速で注目高まる!?「配当貴族指数」(出典:SBI証券 世界経済・米国経済の減速で注目高まる!?「配当貴族指数」)
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【日本版】S&P500/JPX配当貴族指数

日本でも2015年から日本版の配当貴族指数「S&P500/JPX配当貴族指数」が誕生しています。

この指数はTOPIX(東証株価指数)構成銘柄のなかで、時価総額500億円以上と株式の流動性(1日3億円以上の売買代金)の基準を満たす銘柄について、10年以上にわたって配当維持、または増配した銘柄で構成されています。

投資家にとって配当貴族に投資することは、配当金(インカムゲイン)だけでなく、株価の値上がり(キャピタルゲイン)が期待できます。

配当貴族-ブログ
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配当貴族のおすすめ銘柄10選

退職金制度

配当貴族への投資は、配当金(インカムゲイン)が期待できます。

今回は配当貴族のなかでもおすすめな銘柄を10つ紹介します。

プロクター・アンド・ギャンブル【PG】

プロクター・アンド・ギャンブルは、世界最大級の日用消費財メーカーです。世界180を越える国と地域へ高品質な製品を提供しています。

日用品は世界恐慌やコロナショックなど不況時も需要が途切れることがなく、世界経済の動向に左右されにくいディフェンシブ銘柄に数えられます。

配当金は65年連続増配を記録しています。

コカ・コーラ【KO】

コカ・コーラは、清涼飲料水「コカ・コーラ」を中心に事業展開している世界最大の清涼飲料水メーカーです。

グローバルのブランド価値ランキング「Best Global Brands」では、2000年前半から首位の座を13年間もキープした実績があります。

また「投資の神様」と呼ばれるウォーレン・バフェットが長年保有している「バフェット銘柄」でもあります。配当金は60年連続増配を記録しています。

ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、「キズパワーパッド™️」といった絆創膏から医療従事者向けの医薬品提供をおこなう世界最大のヘルスケア企業です。

健康や福祉に関連する商品を強みにもつため、景気動向に左右されにくいディフェンシブ銘柄に数えられます。

配当金は60年連続増配を記録しています。世界60ヶ国、250以上のグループ会社があるため、業績面で大きく崩れることはないでしょう。

ペプシコ【PEP】

ペプシコは、「ペプシコーラ」を主軸に200ヶ国以上で事業展開している世界最大級の清涼飲料水・食品メーカーです。

日本国内で目にする機会は多くありませんが、スポーツ飲料「ゲータレード」など世界的なヒット商品を数多く生み出しています。

過去の株価は堅調に右肩上がりとなっていることから、長期保有を前提とした投資に向いているといえるでしょう。配当金は50年連続増配を記録しています。



マクドナルド【MCD】

マクドナルドは世界中で親しまれる低価格設定のファストフードをフランチャイズ展開している企業です。
売上高の60%以上がフランチャイズのロイヤルティとなっており、強固なビジネス基盤を築いているといえるでしょう。

有名な経済用語の1つに「ビックマック指数」というのがありますが、これはマクドナルドが提供するビックマック1個の価格を比較したものです。配当金は46年連続増配を記録しています。

アルベマール【ALB】

アルベマールは、脱炭素社会の実現に向けて需要がひっきりなしのリチウム生産をおこなう世界最大手企業です。
今後も世界的なEV(電気自動車)普及に伴い、売上高の拡大が期待できるでしょう。

現在、リチウム採掘の世界市場はトップ5社で約70%を占めており、参入障壁が非常に高いと言われています。配当金は28年連続増配を記録しています。

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キャタピラー【CAT】

キャタピラーは、「建設機械の巨人」と称される世界最大の建設機械メーカーです。

日本企業では小松製作所や日立建機といった建機メーカーがありますが、2社をあわせてもキャタピラーの市場シェアには届きません。

配当金は29年連続増配を記録しています。景気に敏感な1面もありますので、景気動向には注意が必要です。



エクソン・モービル【XOM】

エクソン・モービルは、石油を中心とした資源の生産から販売までを手掛ける世界最大級のエネルギー企業です。

近年は世界的な脱炭素の流れもあって、これからの成長を不安視する声も多いですが、大規模な事業で稼いだ「利益」を積極的に株主還元しており、配当貴族として投資家から人気です。

配当金は39年連続増配を記録しています。エネルギー資源は経済情勢や為替変動のリスクがあるため、景気に敏感なことが注意点として挙げられます。

オートマチック・データ・プロセシング【ADP】

オートマチック・データ・プロセシングは、給与及び人的資本管理ソリューションを零細企業からグローバル企業まで幅広く提供しています。

米国を中心とした約100万の顧客にサービス提供を行っており、ITセクター唯一の配当貴族という特徴があります。

給与計算システムなどは、一度導入すると他社への乗り換えコストがかかるため、長期的な安定収益が期待できます。配当金は47年連続増配を記録しています。

ネクステラ・エナジー【NEE】

ネクステラ・エナジーは、電力や天然ガスを中心とした再生可能エネルギーを供給する持株会社です。

なかでも風力発電、太陽光発電は米国最大級の事業規模となっており、本社を構えるフロリダでは、約580万人の顧客、1,200万人以上に電力供給しています。配当金は28年連続増配を記録しています。

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バンビーノ
バンビーノ
50年以上も増配している企業があるんだね。興味がわいてきたよ!

配当貴族へ投資するメリット

配当貴族へ投資するメリットには、次のようなことが考えられます。

  1. 連続増配銘柄が多い
  2. 配当金を受け取る機会が多い
  3. 1株単位で買付できる

それぞれのメリットを見ていきましょう。

連続増配銘柄が多い

配当貴族は、長期間にわたり増配している企業が集まっています。

配当金を増やし続けるには、継続的な成長力と務の健全性が必要不可欠です。そのため、配当貴族への投資は最適な投資先の1つといえるでしょう。

配当貴族の中には50年以上増配し続けている企業も多く、長期保有を前提に投資すれば、年々配当金が大きくなることが期待できます。

配当金を受け取る機会が多い

日本企業は年1~2回の配当が行われていますが、配当貴族(米国株)の配当回数は四半期ごと(年4回)に行われていることが多いです。

そのため、配当貴族へ投資すれば日本企業への投資と比べて、投資家は配当金を受け取る機会が多くなるでしょう。

1株単位で買付できる

配当貴族は1株単位で買付することができます。

日本の高配当株などは1単元100株からと定められているため、投資初心者や資金に余裕のない方は投資しづらい問題があります。

米国株なら「1株から購入できる」ので、気軽に配当貴族銘柄の株を買付することが可能です。



配当貴族へ投資するデメリット

配当貴族へ投資するデメリットには、次のようなことが挙げられます。

  1. 株主優待制度がない
  2. 為替リスクがある

それぞれのデメリットを見ていきましょう。

株主優待制度がない

米国株は日本株と異なり、株主優待制度がありません。そのため、投資先から株主優待品や優待券などを受け取りたい方にはおすすめできません。

また、米国企業から配当金を受け取った場合は”追加で税金”がかかります。これは確定申告の際に「外国税額控除」を申請すれば、追加納付している税金が回収できますが、手間に感じる人もいると思います。

ご自身の性格や投資スタイルと照らし合わせたうえで投資を検討しましょう。

バンドッグ
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株主優待制度は「日本の独自文化」です。米国株投資をする場合は注意しよう!

為替変動のリスクがある

配当貴族への投資には「為替変動のリスク」が常に発生します。

米国株は米ドル($)で取引が行われるため、日本円を米ドルに両替したうえで米国株が購入されます。そのため、取引時の為替レートによっては大きく損失がでてしまう可能性があるでしょう。

株価の変動だけでなく、日々の為替もチェックしておくとよいですね。

まとめ

配当貴族は米国株の中でも特に配当金が高く、これからも成長が期待できる銘柄です。

もしあなたが「株式投資を始めてみたいけど、どの銘柄に投資すればいいのかわからない」のであれば、配当貴族から投資先を探してみると良いでしょう。

本日は以上です。

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大学生時代に投資を始めた個人投資家。株式投資を中心とした「銘柄」「資産運用」に関する情報を発信します。お仕事のお問合せまたはTwitter DMよりお願い致します。




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