最近、テレビや雑誌でフェムテックという言葉をよく耳にする機会が増えてきていませんか?
日本では女性の社会活躍が推進される環境が整いつつあります。また世界に目を向けても、女性の健康問題やライフスタイルでの課題をテクノロジーで解決しようという動きが出ています。
しかし、どのような企業があるのかイメージしづらいですよね。そこで本記事では、フェムテック(FemTech)の基礎知識と関連銘柄を紹介します。ぜひ、最後までご覧ください。
本記事を読めば分かること
- フェムテックの基礎理解
- フェムテック関連銘柄(米国株)

フェムテックの基礎理解
フェムテックとは女性×テクノロジーの造語
フェムテック(FemTech)とは、女性(Female)とテクノロジー(Technology)を掛け合わせた造語になります。
前述した通り、フェムテックは女性の健康問題やライフスタイルの課題をテクノロジーで解決するサービスを指します。こうした動きは世界中で流行しており、日本政府でも内閣府が公表している経済財政運営と改革の基本方針2021(骨太方針)にフェムテックの推進が盛り込まれることになりました。
日本政府が推進していくことになった背景としては、少子高齢化により働き手として女性が働ける環境作りが不可欠になってきたことも背景にあると言えるでしょう。
現在、フェムテック市場は世界中で市場規模が急速に拡大しています。理由は後ほど説明しますが、世界中で女性の社会活躍が大きなキーワードになっていることは覚えておいてください。
フェムテックとは女性×テクノロジーの造語
- 政府の基本方針でも後押し
- 女性活躍の推進が世界的な流行
- 女性が働き手として求められている

フェムテック市場が急拡大している?
フェムテック(FemTech)市場は多くの女性を悩ませる月経や妊娠、出産に関する女性特有の課題に寄り添う新しい市場であり、市場規模は急速に拡大すると言われています。
マーケティングリサーチを専門にするインドの調査会社Absolute Markets Insightsによれば、フェムテック(FemTech)市場は2027年までに約5兆7000億円の規模まで成長するという見立てをつけているようです。
2018年時点でのフェムテック市場は約1兆8000億円規模でしたので、2027年までの9年間で市場規模はおよそ 3.1 倍の成長が予想されていることになります。
- 2018年時点の市場規模は約1兆8000億円
- 市場規模は今後 3.1 倍に成長する
急速な市場規模の拡大が望めるフェムテック(FemTech)市場ですが、世界と比較して日本社会はどうでしょうか。日本におけるフェムテックは、世界と比べて大きく遅れをとっています。
「世界ジェンダーギャップ報告書」によると、各国における男女格差を測るジェンダーギャップ指数は日本が156ヵ国中120位と先進国の中で最低レベルとなっています。
政府が掲げる基本政策も拝見した結論として、日本では超高齢化社会の到来は避けられない社会現象となります。そのため、今後の日本は女性の活躍が欠かせなくなるでしょう。

女性投資家によってフェムテック市場は成長する
こうした急速な拡大を遂げるフェムテック(FemTech)市場の成長に欠かせないのが、女性投資家であると私は考えています。
なぜなら、フェムテック市場は女性特有の悩みだからです。投資を行う上で、ユーザー視点で変化を感じとるのは重要な要素となります。そのため、フェムテック市場への投資については、ユーザー視点に立ちやすい女性投資家の意見がすごく重要になるのです。
- 女性投資家の意見が重要である
女性投資家が増えている?
下記の情報は、三井住友カードがスポンサーとなっている投資に関するアンケート結果になります。(対象サイト:LikeU)今回のアンケートについては、対象データを20〜30代の女性500名を対象としているのですが、投資をしている女性は48.6%もいることが分かります。
また年齢が上がるにつれて、投資をしている女性は多いようです。なお、アンケート調査によると投資をされている女性のセグメントは株式投資と投資信託が大半を占めていることが分かります。
新型コロナウイルス感染症の影響で20代投資は急速に拡大していると言われています。本記事を書いている私も20代投資家なのですが、身の回りで投資を始めたという声を聞くことが多くなりましたので、女性投資家はこれからも緩やかの上昇していくのではないでしょうか。
フェムテック関連銘柄の紹介
フェムテック市場は急速に市場を拡大しています。2018年時点での市場規模は約1兆8000億円でしたが、2027年には約5兆7000万円まで拡大する予想になりますので、9年間で市場規模はおよそ 3.1 倍の成長が見込めます。
それでは、関連銘柄をみていきましょう。
プロジニー(NASDAQ:PGNY)
プロジニー(NASDAQ:PGNY)は不妊症に特化した福利厚生サービスを事業者向けに提供する企業です。昨今、アメリカでも不妊症治療のニーズが高まっているのですが、保険の適用範囲外であることや高額な費用がかかることが問題視されています。
しかし、その課題をプロジニーは企業や自治体に対して福利厚生を提案し、解決に導いているのです。具体的にはプロジニー(NASDAQ:PGNY)は事業者に対して、従業員の不妊治療管理を行っています。
なお、プロジニーの優れた点は流産する確率が平均より30%減、妊娠する確率が平均より23%高くなるといった優れた実績にあります。同社のビジネスモデルは、アメリカの不妊治療専門家と患者の橋渡しを行う企業になりますので、不妊治療の市場規模が拡大によって業績拡大が望めるのではないでしょうか。
- 福利厚生に不妊症治療を導入する企業が増加
- Google、Amazon、Microsoftなど顧客である
(出典:Yahoo!ファイナンス 株価チャートより)
Shopify(NYSE:SHOP)
Shopify(NYSE:SHOP)はEコマース(オンラインストア)をインターネットに展開するうえで、個人や小規模の小売業者に対して、支払い、マーケティング、出荷などのツール群を提供しています。
なぜ、Shopifyが関連銘柄なのか?
- ECプラットフォームとなっている
- フェムテックの有名企業が利用している
フェムテック市場は2020年が元年と言われており、非常に新しい市場です。これから市場規模が拡大するにつれて、世界各国でフェムテック関連の新しい企業が次々と誕生するでしょう。新規事業を起こす際に、グローバルプラットフォームとなっている Shopify は多くの顧客が見込める為、新規事業者の参入が増えると予想しています。
理由はヘルプデスクやマーケティングツールの利便性に魅力を感じていることが同社へのインタビューで述べられています。そこでShopifyはこうした成功体験からフェムテック市場の新規出店が増えると考えられました。日本風に言えば、「風が吹けば桶屋が儲かる」ということですね。
(出典:Yahoo!ファイナンス 株価チャートより)
オルガノン(NYSE:OGN)
オルガノン(NYSE:OGN)は女性の健康改善を目的とした医薬品、製品を提供する企業です。同社はメルク(NYSE:MRK)からのスピンオフした背景のある企業ですが、最近は投資の神様ウォーレン・バフェット率いる投資会社 Berkshire Hathaway が同社の株式を160万株取得したことが明らかになっています。
バフェット効果も期待できるのではないでしょうか。
投資の神様ウォーレン・バフェット率いる投資会社 Berkshire Hathaway が購入の意思を示した銘柄は、世界から注目が集まることから過去、株価の押し上げが発生しています。
(出典:Yahoo!ファイナンス 株価チャートより)



まとめ
フェムテックとは女性×テクノロジーの造語
- 政府の基本方針でも後押し
- 女性活躍の推進が世界的な流行
- 女性が働き手として求められている
また、こうしたフェムテック市場の拡大には女性投資家の存在は欠かせない存在であり、日本でも株式投資を始めとした投資人口が増えている傾向にあります。本記事ではフェムテック関連の米国株を3社取り上げました。
- プロジニー
- Shopify
- オルガノン
日本でもフェムテック市場関連株の紹介記事を見つけたのでシェアしておきます。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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