日本株

全自動資産運用「ウェルスナビ」の将来性と注目ポイントを解説

全自動資産運用ウェルスナビの成長要因と将来性に関する考察

資産運用は、長期的な貯蓄や投資の目的を達成するために重要な役割を果たします。なかでも、資産運用を自動化できるサービスに注目が集まっています。

今回は自分自身のリスク許容度に応じたポートフォリオが形成できる全自動化の資産運用サービス『WealthNavi』を運営するウェルスナビ株式会社に着目します。

【重要】この記事のまとめ

・手数料収益がメイン
・一般NISAに対応し利用者急増
・個人向け金融プラットフォームを目指す

本記事を読めば、ウェルスナビがどのような事業を行っているのか。全自動の資産運用の健全性が理解できるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。

ウェルスナビ株式会社とは?

WelthNavi(ウェルスナビ)ロボアドバイザー(出典:全自動の資産運用「WealthNavi」公式サイトより抜粋)

まず、ウェルスナビ株式会社の基本情報から見ていきましょう。

企業概要

会社名ウェルスナビ株式会社(証券コード:7342)
事業内容金融商品取引業
所在位置東京都渋谷区渋谷2-22-3
設立日2015年
資本金32億円
代表取締役柴山 和久

ウェルスナビ株式会社(7342)は、全自動の資産運用サービス「WealthNavi(ウェルスナビ)」を手掛ける金融取引業者です。

企業ミッションは「働き世代の豊かな老後のために最先端テクノロジーを活用し、世界水準の個人金融資産プラットフォームを築く」を掲げています。

資産運用サービスの主なターゲット顧客は“働き世代”です。WealthNaviは人工知能(AI)が全自動でポートフォリオを組み替える”ロボアドバイザー”という金融サービスを展開します。

また、働き世代(20代~50代)が売上高の88%を占めるなどターゲット顧客が明確である点が特徴となっています。

全自動資産運用サービス「WealthNavi」とは?

続いて、全自動資産運用サービス「WealthNavi」の特徴を解説します。

WealthNaviは基本方針を3つ掲げています。それは、長期・積立・分散を基本方針としたリターンの最大化です。

働き世代の多くは老後資金や年金受給に対する漠然な不安を抱えており、老後に備えた動きのひとつとして資産運用は注目度が高まっています。なかでも、メディア出演や雑誌特集も多いロボアドバイザーは気になっている人もおおいのではないでしょうか。

特長①:資産運用の知識はなくても始めやすい

ウェルスナビが運営する全自動資産運用は、株式や債券、為替など資産運用において重要な知識を有していなくても簡単にはじめることができます。

投資初心者は、投資に対して時間を作る余裕がなかったり、日頃から情報収集する習慣がついていなかったりします。そのため、自分自身で投資対象の選定までおこなうことは、非常に大きな負担が強いられます。

ウェルスナビなら個人のリスク許容度に応じたポートフォリオを組むことが可能です。時には自動でリバランス(調整)を行ってくれるので、投資家の負担が大きく軽減できるでしょう。



特長②:ビジネスモデルが非常にシンプル!

ウェルスナビのビジネスモデルは非常にシンプルです。

サービス利用者から預かり資産の年1%にあたる手数料を受け取ります。最新の開示資料では、顧客数34.3万人に対して、預かり資産6,754億円となっています。

つまり、現在は1人あたり約200万円運用中であることが分かります。

最近は地銀との提携に注力しており、堅調に顧客拡大をしていますが、1人あたりの預かり資産が年初から大きく変化していない点は気になります。

これからは利用者(顧客)の預かり資産をいかに増やせるかがカギとなるでしょう。

売上高(トップライン)の伸び率と1人あたりの預かり資産の推移は、これからも注目すべき指標となりそうです。

特長③:長期・積立・分散でリターンを最大化

WelthNavi(ウェルスナビ)ロボアドバイザー(出典:全自動の資産運用「WealthNavi」公式サイトより抜粋)

ウェルスナビは長期・積立・分散の基本方針による長期的なリターンの最大化を目指しています

上図の例はウェルスナビ社のサイトに掲載されている資産シュミレーションですが、運用歴が長期になるほどリターンが大きくなっています。

バンビーノ
バンビーノ
えー!早くFIREしたいから、こんなに長期間は待てないよ!
バンドッグ
バンドッグ
『投資の神様』バフェット氏も長期でリターンを最大化させてきた偉大な人物だ。長期投資は資産形成するうえで欠かせないと考えよう。

Our favorite holding period is forever.

ー我々が好む株式保有期間は「永遠」

Only buy something that you’d be perfectly happy to hold if the market shut down for 10 years.

ー今後10年間市場が閉鎖しても喜んで持ち続けられる企業だけを買いなさい。

これはバフェット氏が長期投資を基本方針とする姿勢がよくわかる名言です。投資の神様が長期投資で成功をおさめていることを踏まえれば、私たちが短期間でお金持ちになれる可能性は極端に低いでしょう。

つまり、長期的なリターンを目指すウェルスナビのサービスは、資産運用における理想的な運用方法ともいえるでしょう。

特長④:NISAも全自動で運用可能

WelthNavi(ウェルスナビ)ロボアドバイザー(出典:全自動の資産運用「WealthNavi」公式サイトより抜粋)

ウェルスナビは2021年2月よりNISA口座でも、全自動のおまかせ運用を行う「おまかせNISA」のサービスを開始しました。

NISAは小額投資非課税制度という税制優遇のことです。

つまり、ウェルスナビの「おまかせNISA」は非課税メリットの恩恵を受けながら、全自動運用ができる、まさに夢のようなサービスと言えるでしょう。

ただし、おまかせNISAでは一般NISA枠を利用します。そのため、積立NISA枠と併用することはできないので注意が必要です。



ウェルスナビの注目ポイントを解説

続いて、ウェルスナビの注目ポイントを見ていきましょう。

ロボアドバイザー業界のマーケットリーダーとなるか

ウェルスナビの成長可能性(出典:全自動の資産運用「WealthNavi」公式サイトより抜粋)

ウェルスナビは、全自動の資産運用サービス「ロボアドバイザー市場」を独走しています。

最新のIR資料では、他社との比較が開示されていますので、参考までに目を通しておきましょう。前述のとおりですが、ウェルスナビは働き世代をターゲットとした資産運用サービスを手掛けています。

これらは社会との接点、交友関係も広いことが特徴として挙げられるので、社内の口コミやSNSで見かける機会が多ければ、投資初心者の選択肢としてウェルスナビは優位な立ち位置を確保できると考えています。

今後は高い成長性を維持しながらも、市場を牽引するマーケットリーダーとなることができるかは注目です。

営業利益の黒字化を達成!

ウェルスナビ 広告宣伝費を除く営業利益広告宣伝費を除く営業利益推移

ウェルスナビは多額の広告宣伝費を使って顧客獲得しています。

その結果として、預かり資産は順調に増加していますが、会社全体で見た際の利益は赤字決算が続いている状況です。

2022年通期の業績予想は四半期単位での営業利益黒字化を目指すとしていますが、依然として広告宣伝費に積極的な姿勢を見せています。

次回の決算発表は、上場後初の黒字化で話題を呼ぶかも知れませんね。

ウェルスナビの将来性について解説

続いて、全自動資産運用サービスを運営するウェルスナビの将来性について解説します。

成人年齢の引き下げで顧客層が拡大している

2022年4月に施行された民法改正によって、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられました。これにより、満18歳以上の顧客から口座開設を申し込めるようになります。

ただし、成人年齢引き下げによるNISAの口座開設は2023年1月1日より適用されることが決まっており、金融取引業者にとっての年末商戦になりそうです。

また2022年から高校で資産形成(投資の内容も含む)が開始されます。そのため、若手顧客層との接点をどう拡大させていくかは、ウェルスナビにとって大きな課題となるでしょう。

個人向け金融プラットフォームとなる可能性?

(出典:全自動の資産運用「WealthNavi」公式サイトより抜粋)

ウェルスナビは全自動の資産運用サービス「WealthNavi」を手掛けていますが、将来的に個人向け金融プラットフォームを目指して、事業拡大フェーズへ入ることになるでしょう。

上図の通り、資産運用の枠に留まらずローンや年金、保険などのデジタル化や自動化を推進するフィンテック企業という位置づけが拡大する予定です。

そういった意味ではウェルスナビの将来性は非常に期待できると言えるのではないでしょうか。

まとめ

本記事では全自動の資産運用サービス「WealthNavi」を手掛ける、話題のフィンテック企業のウェルスナビ株式会社について書かせていただきました。

【重要】この記事のまとめ

・手数料収益がメイン
・一般NISAに対応し利用者急増
・個人向け金融プラットフォームを目指す

もし、中長期的な成長が期待できる将来像が浮かぶ方は、ぜひ投資も検討されてみてはいかがでしょうか。

\優秀な企業分析なら『銘柄スカウター』/

「企業分析ツールは、どんなサービスが良いのだろう?」
という方は高機能な企業分析ツールが使える マネックス証券 がおすすめです。

【PR】

マネックス証券

最後までご覧いただきましてありがとうございます。

サラリーマン投資家部門でランキング上位を狙っています。
もし良ければ、応援をお願いします!

にほんブログ村 株ブログ サラリーマン投資家へ
にほんブログ村

【スポンサー】WORLD BASEBALL CLASSICの関連企業とは?World Baseball Classic(以下、WBC)は、国際的に権威ある野球の世界一決定戦です。 2023年大会は通算5回...
【米国株】2023年「ダウの犬」投資戦略について銘柄や特徴を紹介
【米国株】2023年「ダウの犬」投資戦略の銘柄紹介「割安な高配当銘柄に投資する」ことで、大きなリターンが期待できる有名な投資戦略『ダウの犬(Dogs of the Dow)』 高配...
ABOUT ME
バンビーノ
大学生時代に投資を始めた個人投資家。株式投資を中心とした「銘柄」「資産運用」に関する情報を発信します。お仕事のお問合せまたはTwitter DMよりお願い致します。




COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA