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【徹底解説】水産養殖を変革するウミトロンの事業内容について

バンビーノ
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こんにちは、バンビーノです。

突然ですが、皆さんは魚が好きですか?

今や毎日の食卓に欠かせない魚料理ですが、ほとんどは野生魚が一般的に流通しています。日本では近畿大学(以下、近大)が中心となって、水産養殖の研究が行われていますが、世間での普及率はまだまだ低いです。

そんな水産養殖をAI、IoTなどのテクノロジーを活かし、食料問題と環境問題の解決に取り組むベンチャー企業、ウミトロン株式会社(以下、ウミトロン)を紹介いたします。

ぜひ、最後までご覧ください。

この記事でわかること

・水産養殖の現状について

・ウミトロン株式会社について

水産養殖の現状について

まずは、水産養殖の現状について理解を深めていきましょう。現代社会の水産養殖において、3 つの課題があると言われています。

  1. 生産価格のボラティリティが高い
  2. エサ代が増加傾向にある
  3. 業界全体で労働力の減少が顕著である
ウミトロン-生産者の課題

コスト面:エサ代が増加傾向にある

現在の水産養殖は、エサ代が生産コストの5〜8割を占めています。

もしかしたら、皆さんの中には船の維持コストや人件費が大きな割合を占めていると思った方も多いのではないでしょうか。私も事例を聞いてかなり驚いたのですが、養殖においてはエサ代が大きな割合を占めているようです。

なぜエサ代が増加傾向にあるのか?

水産養殖でも人を介さないための手段として、自動給餌機は一般的に普及しています。しかし、これらはアナログで、給餌時間が勘で設定されていることが大半であるようです。その結果として、多くの生簀で無駄なエサが大量に発生しています。

養殖生産者は複数の生簀を管理していますので、その分無駄なエサが増えているというパラドックスが起きています。

自動給餌機は生産者の勘で設定されている。その結果として、多くの生簀で無駄なエサが増えてしまった。

雇用面:労働力の減少が顕著である

雇用面でも水産養殖業は課題を抱えています。

前述した通り、養殖生産者は複数の生簀を同時に管理しています。時には100個近い生簀を管理している生産者さんもいますので、エサ代だけでなく労働者不足は大きな打撃となっています。

水産業のような一次産業は従来より労働者不足に悩まされてきました。いくつかのテクノロジーによって、多少は改善傾向にありますが、少子高齢化が急速に進む地方都市では労働者を確保するのも難しい状況です。

水産業においては労働者確保が急務となっています。

ウミトロン株式会社について

ウミトロン株式会社(以下、ウミトロン)は水産養殖マーケットで活躍するIoTベンチャーです。ウミトロンという名前は“海+エレクトロン”から生まれた造語で、テクノロジーの力によって水産養殖業の発展や水産資源の保全を推進しようという思いが込められています。

ウミトロンウミトロンのサービスは大きく分けて 3 つあります。

  1. 遠隔吸餌サービス「UMITRON CELL
  2. 魚群の食欲判定「UMITRON FAI
  3. 衛星データサービス「UMITRON PULSE

ここからはなぜ、ウミトロンが注目されているのか。また、同社が提供するサービスについて紹介していきます。

UMITRON CELL (遠隔吸餌)

「UMITRON CELL」は自動給餌機をさらに進化させたソリューションです。自動給餌機は前述の通り、人を介さないという点ではメリットがありますが、本当に養殖魚が餌を食べているのかを確認できないデメリットを抱えています。

ウミトロンは、この課題を解決すべく UMITRON CELL を開発しました。このソリューションは、自動給餌機と同様に遠隔で給餌できるのはもちろんのこと、水中カメラで養殖魚の様子をリアルタイムで確認することもできます。

また、小型カメラとAIを活用して、水中の魚のサイズを自動計測することができます。クラウドと連携することで、魚の成長確認が容易にできるという点は非常に同社の強みとなっています。

これまで“勘”に頼られて生産されてきた養殖がよりデータで把握することが可能になります。もちろん、餌をきちんと食べているのか、どれくらい成長したか、出荷タイミングなどが容易に確認できる点も他社にはない強みですね。

UMITRON CELL の凄い点
・給餌効果をリアルタイムで確認
・データに基づいた養殖が可能になる

ウミトロン-リモート制御(出典:Industry Co-Creation 特集資料より)

UMITRON FAI (食欲判定)

UMITRON FAI は魚の食欲を判定できるサービスです。このサービスは機械学習を活用した魚の餌食いをリアルタイムで評価する世界初のアルゴリズムになります。

UMITRON CELL と連携することで、給餌の最適化も実現できます。

UMITRON FAI の凄い点
・餌食い評価は世界初のアルゴリズム
・給餌の最適化も実現

UMITRON PULSE (衛星データ)

UMITRON PULSE は衛星データを活用したサービスです。

利用方法はスマートフォンから海水温や塩分濃度、波高など、水産養殖において重要な海洋環境データを高解像度で閲覧することができます。

UMITRON PULSE

これによって、養殖生産者は養殖魚の管理に必要な海洋環境データを無料でチェックすることができるようになりました。現在はAndroid版、iOS版もリリースされており、誰でも利用することが可能です。

興味がある方はダウンロードしてみてください。

まとめ

今回は水産養殖の食料問題と環境問題の解決に取り組むベンチャー企業、ウミトロン株式会社について紹介させていただきました。

これからの日本は超少子高齢社会となり、労働人口は著しく減少することでしょう。当然、養殖水産業においても労働力不足は、より深刻な問題になると考えられます。そのため、ウミトロンへの期待は非常に高く、新規上場(IPO)することになれば、積極的に狙っていきたいと思います。

余談ですが、ウミトロン株式会社はイオンリテールと共同で養殖魚「うみとさち」を2021年7月22日より実証販売しています。現在はオンラインショップと一部店舗にて販売中になりますので、気になる方はURLよりどうぞ。

ウミトロン株式会社が提供する主なサービスについて

  • 遠隔吸餌サービス UMITRON CELL
  • 魚群の食欲判定 UMITRON FAI
  • 衛星データサービス UMITRONPULSE

最後までご覧いただきましてありがとうございます。

他にも下記のような記事を書いていますので、気になる方はぜひ。

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