米国株

【連続増配28年】配当貴族ネクステラ・エナジー(NEE)の将来性を考察

【冒頭】本記事のまとめ

・2025年までに再エネは世界最大の電力源へ
・米国最大の時価総額「NEE」に注目
・連続増配銘柄としても注目度が高い

国際エネルギー機構(IEA)は「電力市場報告書(2022年7月版)」で再生可能エネルギーの供給量が加速していることを発表しました。

2022年はロシアのウクライナ侵攻以降、燃料価格の高騰や経済の混乱など不安定な情勢が続いています。なかでも電力の卸価格は前年同期比3倍という驚異的な数字です。主な理由は欧州でガス価格が4倍、石炭価格が3倍になるなど、あらゆる地域で燃料価格が高騰したことにあると言われています。

IEAが公表している見通しによれば、2025年までに再生可能エネルギーは世界最大の発電量となり、世界に供給される電力のおよそ30%を担うとされています。

そこで注目したいのが、数ある電気事業者のなかで米国最大の時価総額を誇る「ネクステラ・エナジー(ティッカー:NEE)」です。


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米国最大の再生可能エネルギー事業者で配当貴族?

まずはネクステラ・エナジーの基本情報を見ていきましょう。

会社名ネクステラ・エナジー($NEE)
英語NextEra Energy
事業内容再生可能エネルギー
所在地フロリダ州ジュノビーチ
設立日1925年

ネクステラ・エナジー(ティッカー:NEE)は、電力や天然ガスを中心とした再生可能エネルギーを供給する持株会社です。本社を構えるフロリダでは、手ごろな価格で約580万人の顧客、1,200万人以上に電力を供給しています。

またネクステラ・エナジーは28年間連続増配しており、「配当貴族(はいとうきぞく)」として広く知られています。配当貴族は「長期間で年間配当金を増やし続けている企業」のことを指します。

日本企業は配当金のほかに株主優待制度が設けられているため、インカムゲインの手法が多岐にわたりますが、米国株の場合は株主への利益還元が配当に集約されます。そのため、年間の配当金が増えていれば、株主還元に積極的といえるでしょう。

そのほかには、2022年「世界で最も称賛される企業」で電力およびガス業界で第1位にランクインするなどリーダーシップが世界で認められ、S&P Global Platts 2020 Energy Transition Awardを受賞しています。

配当貴族指数にはどんな銘柄がある?

ネクステラ・エナジーのような配当貴族を知るには、株価指数の1つである「配当貴族指数」が役立ちます。配当貴族指数は日経平均株価のように、いくつかの銘柄を集めて算出したもので、相場の指標として活用されます。

数ある配当貴族指数のなかでもっとも有名なのが、S&P500構成銘柄から25年以上増配している企業を集めた「S&P500配当貴族指数です。

S&P500配当貴族指数に含まれる企業の代表格は、ジョンソン・アンド・ジョン(ティッカー:JNJ)、アフラック(ティッカー:AFL)、エクソン・モービル(ティッカー:XOM)、アルベマール(ティッカー:ALB)などが挙げられます。

アルベマールは過去記事に企業分析までおこなっています。もし米国株で高配当銘柄(配当貴族)にご興味ある方は、ぜひご覧ください。

配当貴族はS&P500をアウトパフォームしている

配当貴族指数はS&P500指数の構成銘柄から「25年以上連続増配」している企業をピックアップしたものです。上図は少し古い資料ですが、配当貴族指数はS&P500をアウトパフォームしています。

つまり、28年間連続増配しているネクステラ・エナジーは、株主に対してインカムゲイン(配当)とキャピタルゲイン(譲渡益)両方で大きなパフォーマンスをもたらす可能性があるでしょう。

(出典:TradingView S&P500とNEEのパフォーマンス比較)

過去10年間の株価パフォーマンスでは、ネクステラ・エナジーがS&P500指数を2019年頃からアウトパフォームしています。

公益セクターの配当貴族銘柄として、これからの成長も楽しみですね。

日本の株式市場にも配当貴族指数「S&P/JPX配当貴族指数」があります。こちらは10年以上連続増配している銘柄で構成されています。

S&P/JPX配当貴族銘柄指数

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ネクステラ・エナジーの銘柄分析

続いては、ネクステラ・エナジー(ティッカー:NEE)を分析します。

ネクステラ・エナジーは電力会社や再生可能エネルギー会社(天然ガス・風力・太陽光など)を傘下に持つ持株会社です。なかでも風力発電や太陽光発電は米国最大級の事業規模で公益セクターに分類されます。

事業の主軸は本社を構えるフロリダ州向けに電力供給をおこなう「フロリダ・パワー&ライト」で全体収益のおよそ60%を稼いでいます。また、傘下の「ネクステラ・エナジー・リソーシズ」では風力、太陽光など再生可能エネルギーを提供しており、こちらは成長性が期待されています。

セクター公益事業
採用指数S&P500、S&P100
S&P格付A-

 

ネクステラ・エナジーの競合とは?

米国内の公益電力事業における競合先は多いです。例えば、時価総額2位のデューク・エナジー(ティッカー:DUK)、時価総額3位のドミニオン・エナジー(ティッカー:D)、時価総額4位のサザン・カンパニー(ティッカー:SO)など数兆円規模の事業者が並びます。

つまり、1社がすべての地域で独占することはできないでしょう。ちなみにネクステラ・エナジーの時価総額は約1,550億ドルで1位です。約1,550億ドルの時価総額を円換算した場合、およそ22兆円8,000億円です。

東京電力の時価総額が約8,000億円なので、ネクステラ・エナジーの時価総額は東京電力のおよそ28倍ということになります。

また本社拠点を構えるフロリダ州は人口増加に伴って電力需要が旺盛です。これらの需要総量は「人口動態」が大切な指標になるため、全体収益の60%を占めているフロリダの人口推移はチェックが必要でしょう。

これからも継続的な成長が見込める?

ネクステラ・エナジー 再生可能エネルギー(出典:ネクステラ・エナジー 公式IR資料より一部抜粋)

ネクステラ・エナジーは以下の理由から、今後も成長が期待できると考えます。

  1. 世界中で再生可能エネルギーの拡大が続く
  2. 再エネの発電コストが低下傾向にある
  3. 米国は中期的に人口増加の見通し

上図の資料は風力・太陽光発電コストですが、2010年から2022年まで大きくコスト低減していることがよくわかります。日本も経済産業省が2030年目標に向けたエネルギー政策を情報開示しており、日本でも再生可能エネルギー供給量は増加の見通しです。

また最近は自動車産業も環境を意識して電気自動車(EV)化が進むなど、あらゆる産業で「電力は欠かせない」ものとなっています。IEA(国際エネルギー機構)の見通しによれば、世界全体のおよそ30%が再生可能エネルギーに代わるなど、世界的な脱炭素の流行に後押しされています。

まとめ

ネクステラ・エナジー(ティッカー:NEE)は、電力や天然ガスを中心とした再生可能エネルギーを供給する持株会社です。本社を構えるフロリダでは、手ごろな価格で約580万人の顧客、1,200万人以上に電力を供給しています。

またネクステラ・エナジーは28年間連続増配している「配当貴族(はいとうきぞく)」です。配当貴族は「S&P500をアウトパフォーム」しているデータがあるため、これからの成長に期待が高まります。

【冒頭】本記事のまとめ

・2025年までに再エネは世界最大の電力源へ ・米国最大の時価総額「NEE」に注目
・連続増配銘柄としても注目度が高い

事業環境においては広大な土地を持つアメリカで独占市場を構築することは難しいですが、公益事業者として安定した収益を得ることができます。ただし、ビジネスモデルの関係から「先行投資が必要」であるため、純利益ベースでは変動が大きいことは覚えておくと良いでしょう。

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