資産運用

石灰石を主原料とした新素材「LIMEX」の将来性とは?TBMの事業概要を詳しく解説

LIMEX(ライメックス)株式会社TBM

2015年に国連で採択された持続可能な開発目標「SDGs(Sustainable Development Goals)」は、2030年までの達成を目指す世界規模の取り組みです。

世界全体で気候変動や資源枯渇問題の深刻化が懸念されており、日本国内でも環境負荷の少ない代替製品の採用が急増しています。

今回は石灰石を主原料とした新素材「LIMEX(ライメックス)」を開発しているベンチャー企業株式会社TBMのIPO(新規上場)可能性について見ていきます。

TBM(東京都・千代田区)はプラスチックや紙に代わる素材開発に取り組んでおり、その時価総額は1,300億円超と推定されています。

また、TBMはカンブリア宮殿、WBS、日本経済新聞など数々のメディアで紹介されており、メディア露出も高い企業です。

株式会社TBMの正体とは?

まずは、TBMとはどんな会社なのか見ていきましょう!

株式会社TBM 企業概要

企業名株式会社TBM
設立2011年8月30日
資本金234億2,993万円
代表者山﨑敦義
本社〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-2-2

株式会社TBMは2011年創業のサスティナブルメーカーです。

素材開発及び製品の製造、販売、資源循環を促進する事業を行っています。

石灰石を主原料とした「LIMEX(ライメックス)」、資源循環を促進する素材「CirculeX(サーキュレックス)」の2つを軸に、循環型社会の実現を目指しています。

石灰石から生まれた新素材「LIMEX」

最近は世界的なSDGsの普及に伴い、地球上に存在する水や木、石油などの有限な資源を大切にする動きが広まりを見せています。

そこで注目が集まっているのが、枯渇資源を守る新素材「LIMEX」です。

LIMEXは地球の貴重な資源である水や木を使わずに代替製品(紙やプラスティック)をつくることができるため、サスティナブル素材として世界から注目されています。

LIMEXを製造するために必要な主原料の石灰石は、地球上にほぼ無尽蔵にある資源と言われており、水や木と比較して枯渇リスクが非常に低いとされています。

また、日本だけでも240億トン埋蔵されているため、資源に乏しい日本でも自給自足できる資源であるという特徴があります。

その影響もあって、世界全体の紙の消費量は、2030年までに現在の倍くらいになると予測されています。つまり、水や木、石油など枯渇リスクのある貴重な資源が、今後はより一層不足する可能性があります。

LIMEXは世界で必要とされるサスティナブル素材なのです。

LIMEXは成形&リサイクルが可能

(出典:株式会社TBM 公式HP 導入事例より抜粋)

LIMEXは紙やプラスティック製品の代替として既に多数の導入事例があります。

例えば、レジ袋や食品容器など廃棄問題を抱えている製品の代替としてLIMEXは世界で事業展開が進んでいます。

LIMEXは環境意識が高い欧州、中国など世界30か国以上で特許を取得しており、日本初のサスティナブル素材として知られています。

他にもLIMEXは、大手企業をはじめとする名刺や袋などに採用されています。

有名なところで言えば、吉野家やいきなりステーキのメニュー表、時には梱包材やトレーに姿を変えるなど変幻自在に成形されています。

LIMEX Sheet(ライメックスシート)(出典:株式会社TBM 公式HP 導入事例より抜粋)
要点まとめ

・TBMは枯渇資源を守る新素材「LIMEX」を展開。
・LIMEXは紙やプラスティックの代替製品として注目されている。

資源循環を促進する素材「CirculeX」

続いて、TBMのビジョンでもある「過去を活かして未来を創る。100年後でも持続可能なイノベーション。」を体現すべく誕生するために新素材開発を行いました。

こうして誕生したのが、資源循環を促進する素材「CirculeX(サーキュレックス)」です。

廃プラスチック業界の現状と社会課題

廃プラスチック業界といっても様々ですが、国内の廃プラスチック822万トンのうち、およそ70%が焼却処理されているという事実をご存知でしょうか?

例えば、日本国民が積極的に取り組んでいるペットボトルのリサイクルですが、実は日本全体の廃プラスチック量から見れば、およそ5%程度にとどまります。

つまり、現在のリサイクルは根本的な問題の解決にはなっていません。

そのため、今後は廃棄物問題へどう取り組んでいくかが課題となっています。

CirculeX(サーキュレックス)とは?

CirculeX(サーキュレックス)は、Circular Economy(循環型経済)に無限の意味を持つ「X」を掛け合わせた造語です。

CirculeX(サーキュレックス)を一言で纏めるなら、LIMEX(ライメックス)の事業で培った知識を活かして開発した、再生材50%以上を含む新しい素材です。

近年は海洋プラスチックごみによる海洋汚染、CO排出による気温上昇などが問題視されており、世界各国がプラスチックを含む廃棄物問題の解決にあたっています。

TBMにおいては、廃プラスチックが適切に再生利用されるよう、CirculeXで資源循環を促進することを目指しています。



TBMのIPOはいつになる?

主軸であるLIMEXに関して理解が深まった所で、気になるTBM社のIPO(新規上場)情報も観ていきましょう。

まずは結論からです。
TBMの上場日はまだ決まっていません

過去には2020年までに上場を目指していると明らかにしていますが、それらは実現することなく、2022年夏時点では進展がありません。

しかし、フォースタートアップスが発表した「国内スタートアップ資金調達金額ランキング 累計資金調達金額2021」では、TBMがトップ3にランクインしています。

また、これまで伊藤忠商事やゴールドマンサックス、凸版印刷、三菱鉛筆などの大手企業が出資を行っています。

今後、TBMがより事業をスケールするために新規上場することになれば、大きな注目を集めることが期待されます。

しかし、現段階でTBMが上場する報道はありませんので、続報を待ちましょう!

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事前に証券会社の口座開設をしておこう

一般的にIPO(新規上場)はおおむね上場日の1カ月前後で東京証券取引所より承認されます。

株式会社TBMは、紙やプラスチックに代わる複合素材「LIMEX(ライメックス)」を軸に事業展開しており、SDGsの観点からも注目が集まりやすいでしょう。

そのため、IPOが決まれば話題になることが間違いなく、TBMの株式は想像以上の価値が付くことも予想されます。
つまり、IPO時点でTBMの株式を購入できれば、大きな利益を獲得できるでしょう。

まだ証券会社の開設が済んでいない場合は、主要な証券会社の口座開設をしておきましょう。

マネックス証券
要点まとめ

・TBMの上場日は未確定
・IPOに向けて証券口座の口座開設をしておこう!

まとめ

最近はSDGsやより環境に良いものをという言葉が日常的に聞こえるようになりましたが、TBMはその一躍を担う企業と言えるでしょう。

リサイクル市場、再生材ビジネスは今後注目が集まると言われており、グローバルトレンドでは、SDGsを重視した経営を行っている企業へ積極的に投資が行われていることも事実です。

TBMは素材革命を手掛ける日本発のユニコーン企業として、世界中の課題を解決する可能性を秘めています。

本記事で紹介した「LIMEX」や「CirculeX」を中心とし、地球規模で資源循環の促進をするマテリアル企業として今後も期待したいですね。

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