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【2023年】円高メリット(円安デメリット)となる関連銘柄とは?

円高メリット銘柄(日本株)

アメリカは急激なインフレーション(物価上昇)を抑えるため、金融引き締めを実施しています。その経済対策が2022年11月にようやく表れ始め、アメリカ経済は正常化に向けて進み始めています。

それらの影響から日本円は円高方向に動き、一時は134円台に回復する動きが見られました。一般的に「円高=株安、円安=株高」と言われています。

その理由は、日本の大企業は輸出企業の割合が多く、円安でメリットをうける企業が多いことが言えるでしょう。

そのため、本記事は円高になることでメリットを受ける銘柄をご紹介します。

本記事の内容

・なぜ円高方向に動いているのか?
・円高で恩恵を受ける業種とは?
・円高で恩恵を受ける上場企業

筆者紹介

円高ドル安で恩恵を受ける業種とは?

円高メリット銘柄

まずは円高が進むことで恩恵を受ける業種を見ていきます。

一般的に「円安=輸出企業、円高=輸入企業」と覚えておきましょう。為替変動で恩恵を受ける業種は次のような事業を展開している企業です。

  • 穀物(大豆・とうもろこし)
  • 輸入食品(ワイン・コーヒー)
  • 輸入資源(木材・原油)
  • アパレル
  • 紙・パルプ
  • エネルギー(電力・ガス)
  • OEM生産

穀物、紙・パルプ、食品等については原材料を輸入に頼るという観点から、OEM生産、アパレル産業等は生産拠点を海外に置くという観点から、円高による恩恵を受けています。

これまでは、急激な円安進行で海外旅行にいけない状況が続いていました。そのため、円高は空運業、旅行サービス業にとっても追い風になるかも知れません。

円高・円安はアメリカの経済動向次第?

今回、円安方向に進行した背景は3つの要因があると言われています。

①米国で金融引き締めが進む中、日本は金融緩和を維持

②資源価格の高騰により貿易赤字が深刻化

③そもそも円を買う理由がない

この詳しい内容については円安メリットの企業を一覧化した記事に書いています。もし為替に関して深く学習したい方は、下記のリンクより別記事をご覧ください。

【2022年版】なぜ円安・ドル高が止まらないのだろうか為替市場は円安が急速に進んでおり、1997年以来の大相場となっています。 円安が加速すると輸出を行う外需企業が為替差益を出すことが...



円安ドル高が起きるとどうなるのか?

現在の日本は円安ドル高という状態が継続しています。

これらの状態が継続すれば、輸出企業は為替差益による恩恵を受けます。そのため、自動車・精密機械などの外需産業は追い風を受けるでしょう。

つまり、日本のお家芸と言われる「モノづくり」を行うトヨタ自動車などの自動車産業は大きく利益を出すことができます。

また「モノづくり」の根幹産業の半導体、精密機器メーカーも為替差益で利益を大きく伸ばすことが予想されます。

バンドッグ
バンドッグ
企業によっては想定為替レートが実態と大きく異なるケースがあります。その場合は為替レートの見直しにより、業績予想の上方修正も期待できるぞ。

円高メリットの銘柄に投資する方法とは?

銘柄スカウター米国株(マネックス証券)(出典:マネックス証券 公式HPより抜粋)

続いて、円高メリットの企業に投資する方法をみていきましょう。

マネックス証券はネット証券大手で銘柄をスクリーニング(選定)するツール充実しています。とくに円高メリットかつ業績好調な銘柄であったり、株主優待銘柄など「おすすめのスクリーニング」が用意されているので、投資初心者から上級者まで幅広い投資家におすすめです。

また、マネックス証券は1株(ワン株)から株式投資することができます。好きな条件でスクリーニング(選定)して自分だけのポートフォリオを構築していきましょう。

バンドッグ
バンドッグ
おやつを我慢して投資に回すワン!

円高がメリットになる企業とは?

具体的にどんな企業がラインナップされるのか見ていきましょう。

円高メリットの企業一覧

証券コード企業名(銘柄略称)
1332日水
1333マルハニチロ
2001ニップン
2002日清製粉グループ
2109DM三井清当
2501サッポロホールディングス
2502アサヒ
2503キリンホールディングス
2670ABCマート
2871ニチレイ
3861王子ホールディングス
3863日本製紙
3865北越コーポレーション
3880大王製紙
3941レンゴー
5019出光興産
5020ENEOS
5021コスモホールディングス
7453良品計画(無印)
7516コーナン商事
8079正栄食品工業
9021日本航空(JAL)
9202ANAホールディングス
9501東京電力ホールディングス
9502中部電力
9503関西電力
9504中国電力
9505北陸電力
9506東北電力
9507四国電力
9508九州電力
9509北海道電力
9511沖縄電力
9531東京ガス
9532大阪ガス
9533東邦ガス
9603HIS
9843ニトリホールディングス



執筆時点で時価総額500億に満たない関連企業はリストから外しています。何卒、ご了承ください。

良品計画(証券コード:7453)

MUJI REPORT 2021(出典:MUJI REPORT 2021より抜粋)

円高メリットの関連銘柄、1社目は良品計画です。良品計画はブランド名「MUJI」で世界展開しています。
日本国内ではブランド名「無印良品として名前で出展しており、皆さんもご存じかと思います。

良品計画は日用品から家具・家電、雑貨など幅広い商品を販売しており、諸外国でも現地の特産品を活用することでビジネスに繋げています。

現在は円安デメリットとみられる動きから、株価も大幅下落しています。そのため、円高方向に為替変動した場合は追い風を受ける代表的な1社といえるでしょう。

ニトリホールディングス(証券コード:9843)

2社目に紹介するのは、「お、ねだん以上。」のCMで有名なニトリホールディングス<9843>です。

ニトリホールディングスは企画開発から物流までを担う「SPAモデル(製造物流小売業)」を軸に、34期連続の増収増益を実現しています。

しかし、最近は円安による原材料高騰の影響を大きく受けています。2021年までは人件費抑制や物流効率化により連続最高利益を実現させていますが、今後の決算については要注意です。

もし、今後円高に振れることがあれば、思惑買いが広がることもあるでしょう。ブランド力・企業価値は文句のつけようがありませんので、為替変動を確認したいうえで投資を検討しましょう。

H.I.S(証券コード:9603)

(出典:HIS 公式HPより抜粋)

3社目はパッケージ旅行業などを手掛けるH.I.S(エイチ・アイ・エス)<9603>です。

H.I.Sはハウステンボスやホテル業、電力の小売りなど事業は多角化されていますが、新型コロナウイルスの影響から2期連続の赤字となっています。

しかし、旅行業はこれから需要回復が期待される産業です。そのため、短期的な株価上昇は期待できるかもしれません。

あくまで短期目線ですが、利益獲得を狙いたい人はお気に入り登録しておきましょう。

まとめ

本記事は割安に放置されている円高メリットのある企業について書かせていただきました。

少しでも今後の投資に役立てていただければ幸いです。

あなたのスクリーニング次第では、継続的な配当(インカムゲイン)だけでなく、値上がり(キャピタルゲイン)まで期待できる「お宝銘柄」と出会えるかも知れません。

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バンビーノ
大学生時代に投資を始めた個人投資家。株式投資を中心とした「銘柄」「資産運用」に関する情報を発信します。お仕事のお問合せまたはTwitter DMよりお願い致します。




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