現代社会は化学製品が世界中で溢れています。化学製品の製造は石油から作られることが当たり前となっており、地球温暖化の観点から見て長期的にはお世辞にも良いとは言えません。
今回はそんな社会問題を微生物の力を活用して解決させる強い思いを持つ、次世代バイオベンチャー企業”Green Earth Institute”(グリーン・アース・インスティテュート)の事業内容と将来性について書かせていただきます。
同社は食品廃棄物や農業残渣などのバイオマスから化学製品を作る、地球が抱える地球温暖化問題を解決することを目指しており、将来的にはSDGs達成に向けて大きな注目が集まることも予想されます。
ぜひ最後までご覧ください。

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Green Earth Instituteはバイオ発酵に強み
まずはGreen Earth Institute(GEI)の特徴を見ていきましょう。
企業情報
会社名 | Green Earth Institute株式会社(証券コード:9212) |
事業内容 | グリーン化学製品の開発・ファイナリー技術 |
所在位置 | 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学アントレプレナーラボ |
設立日 | 2011年9月 |
資本金 | 15億8,200万円 |
代表取締役 | 伊原 智人 |
Green Earth Institute株式会社は「グリーンテクノロジーを育み、地球と共に歩む」を企業ミッションに掲げ、グリーン科学製品の開発や事業化を手がけており、地球温暖化などの社会問題に向き合っています。
創業の背景について

Green Earth Instituteの創業背景には、公益財団法人地球環境産業技術研究機構が30年にわたって研究開発を進めてきた『バイオリファイナリー』技術の事業化を目的に設立されたベンチャー企業で昨年に創業10年目を迎えています。
同社は21世紀のバイオリファイナリー産業におけるプラットフォームを目指し、地球環境保全、脱化石資源、非可食バイオマス利用によるサステナブル社会の実現を目論んでいます。また将来的にはグローバル展開を目指しており、世界からの需要拡大も期待できるのはないでしょうか。
Green Earth Instituteの事業内容とは?
続いては、事業内容について見ていきましょう。
バイオリファイナリー技術に強みがある
Green Earth Instituteは『バイオリファイナリー』技術に強みがあります。読者の方にはバイオリファイナリーという言葉に馴染みのない方もいらっしゃるかと思いますが、簡潔に説明すると再生可能資源であるバイオマスを原料に燃料や樹脂などを製造する技術のことを指しています。
バイオマス燃料の代表的な例としては、4つくらいに分類されます。
①ガソリンの代替「バイオエタノール」
②軽油の代替「バイオディーゼル燃料」
③ジェット燃料の代替「バイオジェット燃料」
④天然ガスの代替「バイオガス」などではないでしょうか。
パリ協定が採択されてから世界規模で化石燃料を代替するような動きが見られるようになりました。例えば、ミドリムシの培養でバイオ燃料開発・実験成功させたユーグレナ(2931)は日本有数のバイオリファイナリー技術を保有していますね。
つまり、バイオマス燃料やバイオマス樹脂は将来的に成長が期待できる産業であり、商業化に成功できれば大きなインパクトをもたらすことが想定されます。
バイオファイナリーの差別化ポイントとは?
Green Earth Instituteのバイオリファイナリーにおける他者との差別化ポイントについても見ていきましょう。同社は高効率な生産を実現するため、微生物自体に遺伝子改良を加えています。これにより用途にあった化学製品をより生産しやすくできる点は従来のバイオ企業と違う点です。
遺伝子改良については賛否両論あるかと思いますが、産業用の生産物においては積極的な遺伝子操作などを加えて、より環境に良い製品の商業化を推し進めてほしいと思います。
事業課題や懐疑点について

世界のバイオリファイナリーについてアメリカやブラジルでは、トウモロコシやサトウキビを原料とするバイオエタノールや工業用アミノ酸が多く生産されていますが、食糧や飼料との競合が大きな課題となっています。
日本は自国での生産能力が低く、海外輸入に頼っている食糧も多く存在します。その為、今後は消費量とバイオ利用のバランスをうまく保つ必要があり、食用とは別の非可食原料の活用が求められています。将来的にはそれが製品及び企業の競争力に繋がってくるのではないでしょうか。
Green Earth Instituteではシュレッダーの古紙を原料にしたエタノール製造技術でライセンス取得しています。すでに国内生産が始まっており、今後のスケールに期待が高まりますね。
今後の将来性や成長可能性について
市場規模はCAGR8%成長予測

Green Earth Instituteが手掛ける『バイオリファイナリー』事業の市場規模は、2025年までCAGR8.1%成長が予測されています。2025年には世界市場で約95兆4,400億円まで成長することが見込まれていますが、パリ協定の目標もありますから、世界のバイオエコノミー社会は長期的に見ても拡大することでしょう。
そういった面でバイオリファイナリー技術は機関投資家、個人投資家から注目が集まりやすい市場環境となるのではないでしょうか。
しかしながら、同社が商業化を成功させて利益を継続的に出すことができるかどうかは別の話です。IPO(新規上場)して間もないこともありますので、直近は認知拡大やプロモーションなどにお金をかけて行くこともあるでしょう。ただ、投資家として売上高(トップライン)は堅調な成長が期待できるか、開発中の製品は既存業界でインパクトを与える製品であるのかなどは注視したいポイントです。
ファブレス企業で高い売上総利益率

Green Earth Instituteの将来性及び成長可能性を語る上で欠かせないポイントは「ファブレス企業」である点です。ファブレスとは、自社の工場を持たず、他の企業に製造委託することを指します。
例えば、皆さんがよく知る企業の中でファブレスを取り入れている例としては、iPhoneやMacBookを手掛けるApple社やNintendo Switchなどを提供する任天堂なども自社工場を持たず、外部に製造委託しているファブレス企業です。
またファブレス企業の良い点は、デザイン設計や技術開発に人材やコストを当てることができる為、収益性が高いことにあります。その為、同社は高い利益率を実現しています。最新決算における売上総利益率(粗利)はおよそ75%という非常に高い数値となっています。
当ブログではファブレス企業で有名なバルミューダに関する記事も書いています。もしご興味ありましたらご覧いただけますと幸いです。

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直近の株価について
2022年2月時点での株価になります。
(※最新情報は こちら で確認頂けます)


Green Earth Institute株式会社(9212)は現東証マザーズに上場する時価総額100億円以下の新興企業です。これまでバイオエコノミー社会の到来などお伝えさせていただきましたが、株式市場からの見方は厳しく初値水準を大きく割り込んで下落を続けています。
相場の格言に「落ちるナイフは掴むな」というものがありますので、株価の底打ちが確認できた段階で検討するようにしましょう。また市場環境の成長可能性は十分ですが、同社の事業が安定した収益確保できるかどうかはまだ未知数な部分が多いです。
筆者個人的な意見としては保留しておきたいですね。
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総括
いかがでしたでしょうか。
本記事では次世代バイオベンチャー企業”Green Earth Institute”(グリーン・アース・インスティテュート)の事業内容と将来性について書かせていただきました。
最終的な考察は保留という結論でしたが、今後の市場拡大は期待ができるかと思います。その為長期的なシナリオ買いであれば問題ないでしょう。しかし、配当金や株主優待などを求める投資家にとっては少し検討しづらい銘柄であることは確かです。
長期的な成長を見守っていきたいと思います。
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