戦争リスクが高まる環境下で株式市場は一喜一憂するような相場が続いています。投資家の皆さんも明日の株価はどうなるのか、予想困難な現状に不満を覚えている方も多いのではないでしょうか。
そんな時に再注目したいのが将来性のある銘柄です。
本記事では注目度の高い”AI(人工知能)”の関連銘柄より注目度の高い、FRONTEO(以下、フロンテオ)の事業内容や将来性について書かせていただきます。
ぜひ、最後までご覧ください。

FRONTEOはAI支援サービス企業
まずはFRONTEO株式会社の基本情報から見ていきましょう。
企業情報
会社名 | FRONTEO株式会社(証券コード:2158) |
事業内容 | AI活用による業務効率化の支援 |
所在位置 | 東京都港区港南2-12-23 明産高浜ビル |
設立日 | 2003年8月 |
資本金 | 29億7,397万円 |
代表取締役 | 守本 正宏 |
FRONTEO株式会社(2158)は「BRIGTH VALUE」を企業理念に掲げ、自然言語を解析するテクノロジーAIを活かして、金融や医療、時には法律分野で起きる業務を効率化する支援サービスを展開しています。
株主構成比率においてはITサービス及びシステムインテグレーションを手掛ける、フォーカスシステムズ(4662)が社長に次ぐ筆頭株主となっていることが特徴的です。
リーガルテックAI事業とは?

FRONTEOが展開する主力事業1つ目はリーガルテックAI事業です。
リーガルテックAI事業の評価ポイントは、FRONTEOが独自開発した日本初のAI(人工知能)エンジン「KIBIT」であると考えています。
「KIBIT」はAI関連技術のLandscapingと行動情報科学を組み合わせたAIエンジンです。主な機能はテキストから文章の意味を読み取り、人の暗黙知や感覚を学ぶことで、判断力や情報選択を人間並に再現することができます。

リーガルテック事業の実績について


現在「KIBIT」をはじめとしたリーガルテックAIは上図のような場面で活用されています。
1つ目は先ほどもご紹介した国際訴訟におけるディスカバリーです。AI活用による国際訴訟のeディスカバリーは現時点で8,400件以上の対応件数を超えるまでスケールしてきました。
2つ目は不正検知などのインシデント調査です。FRONTEOはインシデント調査のリーディングカンパニーとして、スマートフォンやPCなどのデバイス機器やシステム内のビッグデータ解析まで多岐にわたって活躍しています。
そして3つ目は官公庁・機関向けのトレーニングです。FRONTEOはインシデント調査として高いパフォーマンスを出すだけに留まらず、ソフトウェアの製造、販売、トレーニングをトータル提供している一面もあります。
国際訴訟における証拠の発見という妥協の許されない業務において、FRONTEOは「KIBIT」を開発しました。限られた時間の中で大量のテキストデータから証拠となるデータを見つけなければなりません。そのようなリーガル事業で培われ、発展した「KIBIT」は、専門家の経験や勘などの「暗黙知」を学び、人の思考の解析から、未来の行動の予測を実現します。
(引用元:FRONTEO KIBITの特徴より)
AIソリューション事業とは?


続いては第2の柱である「AIソリューション事業」についてです。FRONTEOのAIソリューションは現売上高において2番目に大きな事業となっており、こちらも他業種へのスケールが期待されています。
現在、AIソリューションでは顧客が持つデータを収集、分析、報告することで意思決定を支援しています。日本企業はデータ分析を苦手とする一面もあるので、こうした経営層向けのサービスは大企業を中心に拡大が進みそうです。
リーガルテックAIでも紹介しましたが、FRONTEOのAIは独自開発されており、従来の業務負荷削減と思われたチャットボットやテキストマイニングに”暗黙知”の要素を加えることで差別化を実現しています。
暗黙知(あんもくち、英: Tacit knowledge)とは、経験的に使っている知識だが簡単に言葉で説明できない知識のことで、経験知と身体知の中に含まれている概念。例えば微細な音の聞き分け方、覚えた顔を見分ける時に何をしているかなど。
(引用元:Wikipedia 暗黙知)



今後の将来性や成長可能性
次はFRONTEOの将来性や成長可能性についてもみていきましょう。
AI比率の大幅上昇について


FRONTEOは将来的な売上構成として、AIサービスの売上高が急速に拡大する予測になっています。また、本資料における注目ポイントは「均等な事業成長」を見込んでいることではないでしょうか。
ライフサイエンス事業などの成長が著しいのは勿論、現時点で主力の売り上げを誇るリーガルテックAI案件を差し置いて、他のAIサービスが追い抜く予測になっているのは凄いなと感じます。
つまり、これからFRONTEOは将来的なステージ4実現に向けて、事業構造を大きく変革させるフェーズであり、株価を押し上げるような材料が多く出てきそうです。AI関連銘柄は個人投資家にも人気なので材料の良し悪しはしっかり判断したいですね。
【最新】第3四半期決算のまとめ
FRONTEO(2158)が22年期の第3四半期決算を発表しました。
簡潔にまとめると、売上高は堅調に成長しており事業に安定感が伺えます。前年は通期赤字決算でしたので、黒字転換すること自体は市場からも好感されそうです。特に経常利益が前年比で21倍という脅威の数値となっており、通期計画に対する進捗率も82.5%と順調な様子であることが見て取れます。
詳しい数値についても見ていきましょう。
FRONTEOの最新決算
- 売上高:85億2,200万(+12.7%)
- 営業益:13億9,300万(+21倍)
- 経常益:14億300万
- 四半期益:9,300万
しかしながら、まだまだ売上高成長のインパクトは弱いようにも思います。これから事業構造を大きく動かす為には、一時的な利益の圧迫もやむを得ませんので、そういった意味でも個人的にもトップをもう少し拡大させてほしいなと感じます。






直近の株価について
2022年2月時点での株価になります。
(※最新情報は こちら で確認頂けます)


FRONTEO株式会社(2158)は現東証マザーズ市場で時価総額630億円を誇る新興企業です。各指標については下記の表を参考にされてみてください。
あくまで筆者の主観ですが、株価は割高水準であるように思います。最近の日本市場は成長株(グロース株)よりも高配当・割安株に資金が流入しています。その為、東証マザーズ銘柄の株式を買うのは、慎重に判断したいです。
株価 | 1,618円 | 信用倍率 | 1,124倍 |
PER | 57.8倍 | 外国人保有率 | 2.6% |
PBR | 11.28倍 | 回転日数 | 3.8 |
配当 | 7円 | 時価総額 | 636億円 |
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総括
いかがでしたでしょうか。
本記事ではAI関連サービスを手掛ける”FRONTEO(フロンテオ)”に焦点を絞って記事を書かせていただきました。筆者の個人的な感想としてはグロース株への資金流入が昨今は期待できない為、信用取引等でのお取引はあまりお勧めしません。
将来的な事業拡大や構造変革に期待する投資家は、現物として長期ホールドを続けるくらいの心づもりが良いのではないかと感じます。