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【2023年】日本版「ダウの犬」投資戦略の実践方法

米国で広く知られる投資戦略に「ダウの犬」というものがあります。

これは1991年に出版された書籍「Beating the Dow(ダウ平均を打ち負かす)」に基づき、「割安な高配当銘柄に投資する」という戦略です。

高配当株投資は、安定的な配当金収入が期待できるため、手堅く稼ぎたい人におすすめです。

本記事では、「ダウの犬」投資戦略を日本株で実現する方法を紹介します。

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「ダウの犬」投資戦略とは?

「ダウの犬」投資戦略を日本株に応用する

「ダウの犬」投資戦略は極めてシンプルです。

①NYダウ(ダウ工業株30種平均)の採用銘柄を配当利回り順に並び替え、上位10銘柄へ均等に投資する。

②上位10銘柄を1年間保有し、年末に再びNYダウ採用銘柄を配当利回り順に並び替え、上位10銘柄へ均等に投資する。

③上位10銘柄から外れた銘柄の株式は売却する。

これら3つの手順に沿った運用を1年ごとに行なうだけで、NYダウを上回るパフォーマンスとなる可能性がグッと高まります。

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いつの間にか「不必要な売買」をしていませんか?この機会に投資戦略を見直してみましょう。

【日本版】「ダウの犬」投資戦略

「ダウの犬」投資戦略は、日本株でも応用することができます。

NYダウ(ダウ工業株30種平均)は、米国に上場する時価総額の大きい30銘柄から構成されますが、日本では時価総額の大きい30銘柄を集めた指数「TOPIX Core30(コア30)」があります。

つまり、コア30に採用されている銘柄を配当利回り順に並び替え、上位10銘柄へ投資すれば「ダウの犬」と同じ投資戦略を取ることができるでしょう。

日本株における「ダウの犬」投資戦略は次のとおりです。

①TOPIX Core30の採用銘柄を配当利回り順に並び替え、上位10銘柄へ均等に投資する。

②上位10銘柄を1年間保有し、年末に再びTOPIX Core30採用銘柄を配当利回り順に並び替え、上位10銘柄へ均等に投資する。

③上位10銘柄から外れた銘柄の株式は売却する。

▼米国版「ダウの犬」はコチラ▼

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2023年1月時点の配当利回り上位銘柄

順位会社名利回り(%)
1ソフトバンク5.75
2みずほFG4.68
3武田薬品工業4.42
4三井住友FG4.38
5本田技研工業3.89
6三菱UFJ3.68
7東京エレクトロン3.64
8三菱商事3.59
9東京海上HD3.55
10伊藤忠商事3.31

TOPIX Core30採用銘柄を配当利回り順に並び替えしてみましたが、上位10銘柄は日本を代表する企業がならびます。

しかし、TOPIX Core30のなかでいえば、上位10銘柄は株価が安い水準で放置されている可能性が高いでしょう。

日本版「ダウの犬」の平均配当利回りは約4.0%、時価総額の高い企業にしては低い市場評価がつけられています。



日本版「ダウの犬」のメリット

「ダウの犬」は非常にシンプルな投資戦略です。

それゆえにNYダウでやればよいのではないか?と思われるかもしれません。

日本株で「ダウの犬」投資戦略を行なうメリットの1つは、為替リスクを回避できることです。

日本版「ダウの犬」であれば、為替変動の影響を受けることなく、NISA枠で値上がり益・配当金などを非課税にできます。

日本版「ダウの犬」の注意点

日本版「ダウの犬」の注意点は、最低購入株数が100株となってしまう事です。

例えば、先ほど紹介したTOPIX Core30の配当利回り上位10社で「ダウの犬」投資戦略を取るには、約700万円のお金が必要となってしまいます。

年1回の投資とはいえ、これだけのお金を用意できる人はそう多くありません。

そんな時は単元未満株を取り扱っている証券会社で取引する事をお勧めします。

マネックス証券では「ワン株」というサービスを利用して、単元未満株の取引が可能です。

日本株で「ダウの犬」投資戦略を実践するなら、単元未満株が利用できるネット証券で口座開設しておきましょう!



減配リスクの少ない高配当銘柄を選ぶ3条件

「ダウの犬」投資戦略で大切なのは、減配リスクの少ない高配当銘柄へ投資することです。

しかし、減配リスクの少ない銘柄(企業)の選定は容易ではありません。

本記事では減配リスクの少ない銘柄を探すため、3つの条件を提示します。

①規模:時価総額が大きい

②業種:不況に強い産業であるか

③収益:営業利益率が高いか

それでは詳しく見ていきましょう。

①時価総額が大きい

時価総額は、以下の計算式で求められます。

時価総額=株価×発行済株式数

時価総額に着目する理由は、株主を中心とした「ステークホルダー(利害関係者)」が多く、財務や収益力に問題のある企業はほとんどないからです。

一般的に、ステークホルダーが多いほど一度開示した企業方針を変えづらいです。

そのため、「ダウの犬」投資戦略のような優良な高配当株を探す場合は、時価総額が大きな銘柄を選ぶことで減配リスクを抑えることができるでしょう。

②不況に強い産業であるか

2023年は米国経済の景気後退(不況)が予測されています。そのような状況でも、絶えず需要のある産業であるかは大切です。

例えば、東日本電信電話(NTT)などの通信インフラ企業は、これから世界恐慌や大震災があっても需要がなくなることはありません。

ほかにも生活必需品である食品や医薬品、社会インフラである電力・ガス、鉄道などの企業は不況に強い産業と言われています。

そのため、高配当銘柄への投資を検討する際は、景気動向に業績が左右されにくい銘柄を選ぶと良いでしょう。

③営業利益率が高いか

営業利益率が高い企業は、本業で利益を稼ぐ力が高いことを意味しています。

営業利益は売上高に対して、売上原価や経費の差し引いた後、利益が企業のキャッシュとして残ることになります。

本業できちんと利益をだせる企業であれば、心理的に安心して継続保有できます。

高配当銘柄を選ぶ際は、売上高の大きさだけでなく、営業利益率も注目して見てみましょう!

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総合的な視点で投資材料を判断することが大切だぞ!



まとめ

今回は「ダウの犬」投資戦略について紹介しました。

高配当株投資をするときは、極力減配リスクの低い株に投資することが肝心です。

TOPIX Core30のような時価総額の大きい銘柄の配当利回り上位10社は、配当が多いにもかかわらず、株価が安い水準になっています。

そのため、利回りが高い10社へ均等に投資をおこなう「ダウの犬」投資戦略は、安定的なリターンを生み出してくれるかも知れません。

本日は以上です。

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大学生時代に投資を始めた個人投資家。株式投資を中心とした「銘柄」「資産運用」に関する情報を発信します。お仕事のお問合せまたはTwitter DMよりお願い致します。




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