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【2023年】日本の配当貴族とは?おすすめの高配当株などを紹介!

配当貴族-ブログ

日本の株式市場は「配当金」とあわせて、独自の制度「株主優待」が充実している世界的に珍しい市場です。

株主優待はお歳暮やお中元を贈りあう「贈答文化」が起源といわれていますが、グローバル標準では株主還元といえば配当金として見られるため、最近は株主優待制度を廃止する企業も少なくありません。

これから日本企業への投資を考えている方は、株主優待の利回りだけでなく、「配当金での株主還元」も重視して見る必要があるでしょう。

今回は配当金を増やしている企業だけを集めた「配当貴族(はいとうきぞく)」予備軍である5年以上配当水準を維持または増配している企業から優良銘柄を探していきます。

日本の配当貴族とは?

配当貴族とは?

配当貴族(はいとうきぞく)は長期間にわたり配当金を増やしている企業のことを指します。

米国ではS&P500の構成銘柄のうち、25年以上連続して配当金を増やしている優良大型株を集めた「S&P500配当貴族指数」があります。日本ではS&P500たダウ平均株価などが世界的な代表指数を知っている方は多くても、配当貴族指数をご存知の方はそう多くありません。

SBI証券が公表しているデータによれば、2013~2016年にかけて配当貴族指数がS&P500指数をアウトパフォームしています。そのため、一部では配当貴族指数の方が儲かるのではないかと言われているくらいです。

(出典:SBI証券 注目高まる「配当貴族指数」!厳選の「公爵」銘柄はコレ!?)

日本では東京証券取引所とS&P500 ダウ・ジョーンズが共同で日本版の配当貴族指数「S&P500/JPX配当貴族指数」を算出しています。

続いては「S&P500/JPX配当貴族指数」の算出方法をみていきましょう。

S&P500/JPX配当貴族指数の算出方法

「S&P500/JPX配当貴族指数」はTOPIX構成銘柄の中で、時価総額(500億円以上)と流動性(1日3億円以上の売買代金)の基準を満たす銘柄かつ、10年以上にわたり配当水準を維持、または増配した銘柄で構成されています。

米国の配当貴族「S&P500配当貴族指数」は25年以上にわたる配当水準の維持が基準ですが、日本は10年以上という基準値の違いがあります。

一般的に流動性(1日3億円以上の売買代金)でスクリーニングをかけた場合、投資に馴染みのない方も聞いたことのある企業がたくさん並んでいます。

つまり、「S&P500/JPX配当貴族指数」の構成銘柄は日本企業でも選りすぐりの配当還元をおこなっている安定した優良企業といえるでしょう。

配当貴族に投資する方法とは?

銘柄スカウター米国株(マネックス証券)(出典:マネックス証券 公式HPより抜粋)

続いて、配当貴族に投資する方法をみていきましょう。

マネックス証券は米国株の取り扱い数が業界トップクラスで、米国の配当貴族に投資することができます。しかし、米国の配当貴族銘柄は数多くあるため、投資先の選定までおこなうのは難しいでしょう。

そんな方には投資信託(ETF)を上手に活用した分散投資がおすすめです。

例えば、配当貴族へ投資できる投資信託の1つには「SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン」があります。こちらはS&P500配当貴族指数に連動するタイプの投資信託です。

連動型上場投資信託は、S&P500配当貴族指数に含まれる銘柄を網羅することができ、リスク分散の観点でも有効です。そのため、投資初心者でも充分にリスク分散させることができるでしょう。

マネックス証券では100円から投資信託を購入して投資することができます。

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S&P500/JPX配当貴族指数の構成銘柄とは?

S&P500/JPX配当貴族指数(配当込み)

「S&P500/JPX配当貴族指数(配当込み)」は全50銘柄で構成される時価総額約55兆円のインデックス商品です。

構成比率上位10銘柄は以下のとおり。

銘柄名構成割合(%)
1位電源開発4.1
2位ENEOSホールディングス3.4
3位日本電信電話3.2
4位武田薬品工業3.0
5位KDDI2.8
6位夢真ビーネックグループ2.8
7位住友大阪セメント2.8
8位クレハ2.6
9位オートバックスセブン2.5
10位住友林業2.5

先程紹介した「SMT 日本株配当貴族インデックス・オープン」は、「S&P500/JPX配当貴族指数(配当込み)」に連動する投資成果を目指す上場投資信託であるため、同じような構成比率をしています。

また、組入業種は以下のとおり。

業界・業種構成比率(%)
1位建設業18.83
2位銀行業17.34
3位化学14.91
4位卸売業6.89
5位その他金融業5.87
6位保険業4.00
7位金属製品4.00
8位ガラス・土石3.75
9位非鉄金属2.30
10位陸運業2.25

現在は建設業、銀行業、化学が突出した組入上位となっており、精密機器やサービス業などの組入は相対的に少ない傾向にあります。

「企業分析ツールは何がいいのだろう?」という方は、『銘柄スカウター』が使えるマネックス証券がおすすめです。

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NEXT配当貴族銘柄を探そう

続いてはNext配当貴族を探してみましょう。日本における配当貴族の基準は10年以上にわたる配当水準の維持または増配が必要です。

その銘柄数は株式市場に上場する全3,871社のうち、124社(全体の約3.2%)あります。今回はそれらのなかで次世代の配当貴族を探していきます。

なお、スクリーニング条件は連続増配年数5年以上(10年以上がないため)かつ株主優待制度ありの銘柄からいくつかピックアップしました。

大和ハウス工業(証券コード:1925)

大和ハウス工業-連続増配(配当貴族)(出典:大和ハウス工業 公式サイトより抜粋)

大和ハウス工業は13期連続増配予定の国内最大手ハウスメーカーです。鉄骨の戸建て住宅・木造住宅に強みをもち、最近は賃貸住宅やマンション供給などを展開しています。

2055年には売上高10兆円を達成するという長期目標も掲げており、多角的な事業ポートフォリオから安定的な株主還元が期待できます。

さらに第7次中期経営計画期間(2022~2026年度)の「株主還元に関する基本的な方針」によれば、連結当期純利益35%以上かつ、1株辺りの配当金下限は130円としています。

また、個人投資家向けに所有株式数に応じた株主優待制度も整っています。具体的には「自社グループ施設」利用券などのほか株主専用カタログギフト、社会貢献活動から選択可能です。

このことから、大和ハウス工業は株主還元に積極的な企業と言えるのではないでしょうか。

ヒューリック(証券コード:3003)

ヒューリック-連続増配銘柄(配当貴族)(出典:ヒューリック 公式サイトより抜粋)

ヒューリックは9期連続増配予定の大手不動産ディベロッパーです。東京都23区内の賃貸業務をはじめ、不動産の立替や商業施設の開発で業績を伸ばしています。

主要取引先にはヒューリックリート投資法人(証券コード:3295)、ジャパン・ホテル・リート投資法人(証券コード:8985)など有名な投資法人が並びます。

中長期経営計画(2020~2029年)の最終ゴールには”経常利益1,800億円”を掲げており、2022年終了時点の経常利益1,100億円からCAGR(年平均成長率)9.09%の成長が期待できるでしょう。

また、個人投資家向けには所有株式数300株(3単元)以上を保有している場合、株主優待制度の恩恵をうけることができます。

優待内容はグルメカタログギフトになりますので、気になる商品があれば早めに申し込むようにしましょう。

三菱商事(証券コード:8058)

三菱商事(出典:三菱商事 公式サイトより抜粋)

三菱商事は7期連続増配予定の大手総合商社です。総合素材、金属資源などの取扱いに強みをもち、総資産・売上高においては「五大商社」のなかでトップクラスとなっています。

三菱商事は中期経営計画(2022~2024年)において「累進配当」を基本方針に掲げています。こちらは2016年5月から継続している株主還元方針になりますので、2024年以降の継続にも期待が高まります。

累進配当とは、原則「減配なし、配当水準の維持もしくは増配のみ」とする配当政策です。累進配当を掲げている企業には、伊藤忠商事(証券コード:8001)や三井住友ファイナンシャルグループ(証券コード:8316)などの名前が挙がります。

つまり、三菱商事は株主還元として配当金が減るリスクが低い投資先といえるでしょう。

また、隠れ優待として美術館やミュージアムの無料入場券、卓上カレンダーが1株以上保有の株主であればもらうことができます。そのため、資金面で不安がある方も単元未満株から投資してみると良いかもしれません。

マネックス証券では単元未満株を購入できるサービス「ワン株」があります。興味がある方は下記のリンクから口座開設をしてみましょう!

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ライオン(証券コード:4912)

ライオンは7期連続増配予定の大手家庭用品メーカーです。ハンドソープ「キレイキレイ」やオーラルケア「クリニカ」など、日用品を数多く手掛けていますので知らない人はいないでしょう。

ライオンといえば、株主優待「自社商品セット」が注目されがちですが、実は隠れ増配銘柄でもあるのです。

最近は世界的な原材料の価格高騰もあって業績・株価は軟調ですが、あらゆる日用品で高いシェアを獲得しているため、これからの価格転嫁に期待が高まります。

同業他社の花王(証券コード:4452)は日本屈指の連続増配銘柄で33期連続増配という米国の配当貴族に劣らない株主還元をおこなっています。しかし、今期業績は減益予想となっているため、これからの業界動向はチェックが必要です。

マネックス証券の銘柄スカウターで配当貴族を探す

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今回はマネックス証券が提供する日本株分析ツール「銘柄スカウター」を利用します。

こちらはマネックス証券で証券口座をお持ちの方なら、無料で利用できます。まだ、証券口座をお持ちでない場合は、この機能を使うために口座開設を検討してみましょう。

※米国株・中国株にも対応しています。

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銘柄スカウターを活用した配当貴族(連続増配銘柄)の探し方は3つのステップで解説したいと思います。

  1. 銘柄スカウターを起動
  2. スクリーニング条件を入力
  3. 企業分析をおこなう

銘柄スカウターを起動する

マネックス証券にログインしたら、まずはツールから「銘柄スカウター」を起動しましょう。

(1)10年スクリーニングを選択

(2)新規作成を選択

こちらは時価総額、投資金額(100株単位)など複数条件でのスクリーニング(条件を設定してそれに合った銘柄を探し出すこと)に対応しています。

ほかにも業績成長率(売上高・経常利益・当期純利益)、株主優待の有無など独自のスクリーニングが可能です。

スクリーニング条件を入力する

連続増配銘柄を探すにはスクリーングの「条件追加」が必要です。条件追加をタップしたら、以下の流れで設定していきましょう。

(1)「分析指標・アナリスト評価」のタブを選択

(2)「連続増配年数(直近実績)」を選択

(3)連続配当年数「●期以上」を選択

企業分析をおこなう

最後はスクリーニング後に残った選りすぐりの企業をより深く分析していきましょう。

今回は「連続増配銘柄」に関連するスクリーニングなので、売上高、経常利益などの業績推移はもちろんですが、配当利回りや配当性向などを確認しておきましょう。

あなたのスクリーニング次第では、継続的な配当(インカムゲイン)だけでなく、値上がり(キャピタルゲイン)まで期待できる「お宝銘柄」と出会えるかも知れません。

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まとめ

今回は配当金を増やしている企業だけを集めた「配当貴族(はいとうきぞく)」予備軍である5年以上配当水準を維持または増配している企業から優良銘柄を探しました。

最近は日本でも株主還元政策を明示している企業が増えており、なかでも「累進配当」を掲げている企業は注目です。累進配当政策は配当水準の維持または増配が約束されているため、まさに投資妙味があるといえるでしょう。

このブログでは米国株、株主優待を中心にブログ更新を行っています。もし気に入ってくれた方はブログサイトをお気に入り登録してもらえると嬉しいです。

それではまた次回!

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大学生時代に投資を始めた個人投資家。株式投資を中心とした「銘柄」「資産運用」に関する情報を発信します。お仕事のお問合せまたはTwitter DMよりお願い致します。




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