テーマ銘柄

【配当貴族】永久保有したい日本の連続増配銘柄を詳しく解説

日本の株式市場は株主優待制度が充実していますが、最近は「株主平等」の方針に基づき、配当金を中心とした株主還元へ注力する企業が増えています。

そのため、日本企業への投資を考える場合、株主優待の廃止に備えた配当金の推移も確認する必要があるでしょう。

本記事は「配当貴族(はいとうきぞく)」から永久保有した連続増配銘柄(配当金を長年増やし続けている企業)を解説します。配当貴族とは、配当還元を重視した連続増配銘柄のことです。

配当貴族にはさまざまな産業の銘柄がありますが、本当に投資したい銘柄はどこか迷っているのではないでしょうか。配当貴族や永久保有したい銘柄を探している方は必見です。

【PR】\株式投資型クラファンという選択肢/
FUNDINNO(ファンディーノ)

配当貴族(はいとうきぞく)とは?


配当貴族(はいとうきぞく)は長期間にわたり配当金を増やしている企業を指します。

このような企業の株式は、長期的な投資において安定した収益を生むことが期待でき、株主にとっては定期的な収入となります。

例えば、アメリカの代表的な指数「S&P500」のうち、25年以上連続して配当金を増やしている優良大型株を集めた「S&P500 配当貴族指数」があります。

株主は配当金(インカムゲイン)を受け取ること、また株価の値上がり(キャピタルゲイン)による利益が得られるので、まさに一石二鳥の投資と言えるでしょう。

しかしながら、配当貴族は成長性や将来性には欠けることがありますので、配当貴族を選ぶ際には財務指標や成長性などの視点から選ぶことが重要です。

配当貴族指数はS&P500よりパフォーマンスが高い

SBI証券が公表しているデータによれば、2009~2022年にかけて配当貴族指数がS&P500指数をアウトパフォーム(成績を上回っている)しています。

バンビーノ
バンビーノ
配当金などの株主還元政策をとっている企業はパフォーマンスが高いことがわかります。

しかし、日本ではアメリカのように25年以上連続して配当金を増やしている企業は片手で数えるほどしかいません。

そのため、日本市場における「配当貴族(はいとうきぞく)」は10年以上連続して配当金を増やしている企業と位置付けられています。



永久保有したい連続増配銘柄

続いては、日本市場における「配当貴族(はいとうきぞく)」から永久保有したい連続増配銘柄を紹介します。

株式市場は数年に1度マーケットが大きく混乱しますが、そうしたときに積極的に仕込みたいのが配当貴族です。

配当貴族(連続増配銘柄)は投資家に値上がり益だけでなく、継続的な配当金をもたらしてくれます。

そのため、これから紹介する日本の配当貴族を参考にしていただき、理想の生活に少しずつ近づいていきましょう!

花王(証券コード:4452)

花王 kao(公式サイト)(出典:花王 公式サイトより抜粋)

花王(証券コード:4452)は、洗剤やボディケア用品でおなじみの日用品メーカーです。

日用品の需要は、感染症拡大や不況時も鈍化しにくい特徴があるため、ィフェンシブ銘柄(内需株)の筆頭候補となっています。

2022年12月現在、花王は32年連続増配と日本一の連続増配銘柄となっています。そのため、じっくりと投資を楽しみたい長期投資家におすすめです。

最近は日本国内でも原材料高騰の影響から物価上昇が起きていますが、日用品メーカーは価格転嫁しづらい点が嫌気されて株価が大きく下落しています。

しかしながら、花王はキャッシュフローも健全なブランド力がある企業です。永久保有したい銘柄候補の1社として覚えておくとよいでしょう。

MS&ADインシュアランスグループ(証券コード:8725)

MS&ADインシュアランスグループ 銘柄(出典:MS&ADインシュアランスグループ 公式サイトより抜粋)

MS&ADインシュアランスグループ(証券コード:8725)は、三井住友海上グループHD、ニッセイ同和損害保険、あいおいニッセイ同和損害保険などが経営統合した持ち株会社です。

2023年3月期の配当予想では、10期連続増配予定”(1株辺り200円)を予定しています。連続増配に伴って配当利回りが上昇し、23年度の配当利回りは約4.9%という高水準です。

加えて、26年3月末までにグループ全体の16%にあたる6,300人の人員削減方針を発表し、長期的な利益成長に期待が高まっています。

こうした取り組みや配当利回りを踏まえてMS&ADは永久保有したい銘柄の1社として覚えておくとよいでしょう。

東日本電信電話(証券コード:9432)

東日本電信電話(NTT)連続増配銘柄(出典:東日本電信電話 公式サイトより抜粋)

東日本電信電話(証券コード:9432)は、日本を代表する通信事業者です。一般的にはNTTといわれることが多く、日本で知らない人はいないでしょう。

23年3月期には”12期連続増配”を予定しており、今後の株主還元政策にも注目が集まっています。また2020年にはNTTドコモ(証券コード:9437)を完全子会社化するため、TOB(株式公開買い付け)を実施して話題を呼びました。

通信業界は必然的に大規模な設備投資が必要となるため、参入障壁が極めて高いことが魅力です。東日本電信電話の配当利回りは約3.0%、株主優待制度では自社ポイント(dポイント)がもらえます。

そのため、ドコモ経済圏を活用したい方、じっくりと長期投資を楽しみたい方は投資候補の1社として覚えておくとよいでしょう。



KDDI(証券コード:9433)

KDDI(証券コード:9433)は、日本国内第2位の通信事業者大手です。自社ブランド「au(エーユー)」は独創性のあるCMが人気、子会社には沖縄セルラー電話(証券コード:9436)を保有しています。

23年3月期には”21期連続増配”を予定しており、売上営業利益率は毎年19%以上と高収益体質が魅力です。KDDIの配当利回りは約3.2%、株主優待制度では自社通販サイト「au PAY マーケット」から厳選された47都道府県のカタログギフト(3,000円相当)がもらえます。

最近は大規模通信障害が発生したことで話題になりましたが、海外への通信構築も展開しているため、将来的には世界中からの需要が期待できます。

そのため、じっくりと投資を楽しみたい方、財務健全な企業の株主優待をもらいたい方へおすすめです。

ユー・エス・エス(証券コード:4732)

ユー・エス・エス 連続増配(出典:ユー・エス・エス 公式サイトより抜粋)

ユー・エス・エス(証券コード:4732)は、中古車オークションの最大手企業です。主な事業は現車オークション(現場)、ネットオークション(ネット)などを提供しています。

23年3月期には”23期連続増配”を予定しており、日本の数ある上場企業のなかでも5位にランクインする増配記録を持っています。また、株主還元政策も手厚く、保有株式数に応じてクオカードやグルメギフトなどが年2回もらえます。

世界的な半導体不足や人口増加により、これから中古市場は盛り上がることが予想されます。

こうした視点から中古車オークション市場を展開するユー・エス・エスは、継続的な成長かつ株主還元が期待できそうです。



マネックス証券の銘柄スカウターで配当貴族を探す

マネックス証券 おすすめ

今回はマネックス証券が提供する日本株分析ツール「銘柄スカウター」を利用します。

こちらはマネックス証券で証券口座をお持ちの方なら、無料で利用できます。

まだ、証券口座をお持ちでない場合は、この機能を使うために口座開設を検討してみましょう。

※米国株・中国株にも対応しています。

マネックス証券のメリット・デメリットとは?投資初心者向きな理由も紹介 【冒頭】本記事のまとめ: 米国株の取扱銘柄数は6,000以上 銘柄スカウターが非常に優れている クレジット...

銘柄スカウターを活用した配当貴族(連続増配銘柄)の探し方は3つのステップで解説したいと思います。

  1. 銘柄スカウターを起動
  2. スクリーニング条件を入力
  3. 企業分析をおこなう

銘柄スカウターを起動する

マネックス証券にログインしたら、まずはツールから「銘柄スカウター」を起動しましょう。

(1)10年スクリーニングを選択

(2)新規作成を選択

こちらは時価総額、投資金額(100株単位)など複数条件でのスクリーニング(条件を設定してそれに合った銘柄を探し出すこと)に対応しています。

ほかにも業績成長率(売上高・経常利益・当期純利益)、株主優待の有無など独自のスクリーニングが可能です。

スクリーニング条件を入力する

連続増配銘柄を探すにはスクリーングの「条件追加」が必要です。条件追加をタップしたら、以下の流れで設定していきましょう。

(1)「分析指標・アナリスト評価」のタブを選択

(2)「連続増配年数(直近実績)」を選択

(3)連続配当年数「9期以上」を選択

企業分析をおこなう

最後はスクリーニング後に残った選りすぐりの企業をより深く分析していきましょう。

今回は「連続増配銘柄」に関連するスクリーニングなので、売上高、経常利益などの業績推移はもちろんですが、配当利回りや配当性向などを確認しておきましょう。

あなたのスクリーニング次第では、継続的な配当(インカムゲイン)だけでなく、値上がり(キャピタルゲイン)まで期待できる「お宝銘柄」と出会えるかも知れません。

まとめ

【最後】本記事のまとめ

・配当貴族はS&P500より高い成績
・日本の配当貴族は海外より基準が緩い
・10期以上の優良企業をスクリーニング

積立投資を継続していると「退屈」といった気持ちから株主優待、高配当銘柄を求めて「個別株投資」を始めることも少なくありません。

しかし、個別株投資は積立投資(つみたてNISAを含む)できるインデックス商品とは違い、「ハイリスク・ハイリターン」の世界です。そのため、個別株投資を行う場合、ご自身のリスク許容度に応じた投資とリスク管理が大切です。

もし気になる銘柄があればTwitterのコメントなどで教えていただけますと幸いです。

最後までご覧いただきましてありがとうございます。

【PR】\投資初心者に優しいマネックス/

マネックス証券_米国株訴求

【2023年】株主優待と配当金を合わせた総合利回り4%以上の優待銘柄 こんにちは!割安水準な優待銘柄に興味がある、バンビーノです。 今回は話題のムック本『プロと優待投資家が選んだ!優待株ベストバイ27...
ABOUT ME
バンビーノ
大学生時代に投資を始めた個人投資家。株式投資を中心とした「銘柄」「資産運用」に関する情報を発信します。お仕事のお問合せまたはTwitter DMよりお願い致します。




COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA