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【考察】Apple Carが台頭する未来について考える

バンビーノ
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こんにちは、バンビーノです。

2016年頃からアップルが自動車業界に進出する噂が絶えなくなりました。

昨今、社会ではカーボンニュートラルやSDGsの広まりから自動車業界でも、よりエコな車開発が求められるようになってきています。

そこで世界で広がりを見せているのがElectric Vehicle、通称『EV』です。今回はアップルが進出を目論んでいるとされるEV市場や変わりゆく自動車業界について説明します。ぜひ、最後までご覧ください。

本記事は日経BPさんが出版している下記の書籍を参考にしています。

Appleの自動車業界参入でどうなる?

Appleは2016年頃から自動運転プロジェクト「タイタン」を立ち上げました。

2019年後半からそのプロジェクトが再加速し始めているようです。

理由は主に外部要因として、ソニー<6758>が2020年に自動運転の電気自動車(EV)「ビジョンS(VISION-S)」を発表し、後れを取ってはならないという状況になっています。他にもTeslaが大きな飛躍を遂げており、Appleが成し遂げる予定であった部分をTeslaに抑えられかねない所まで来ている為、進むしかない状況なのです。

アップルカー(Apple Car)はおそらく「EV×AV(自動運転車)」の価値提供をすると予測がされていますが、車体製造のノウハウを持っていないという課題を抱えています。この課題を解決する為、車体受託で実績のある企業へ製造委託する可能性が高いです。

スマホ市場では、既に製造のみを行う「ファウンドリー化」が急速に進んでいます。これからの自動車産業でも、他業種からの参入者によって急速な「ファウンドリー化」が進むかも知れません。

半導体の処理能力が鍵を握る?

アップルカーの特徴として、車のデジタルキーの分野にも参入している事が挙げられます。iPhoneやApple Watchをデジタルキーとして利用できる「Car Key(カーキー)」です。

この分野では、BMWが先行して対応車を発売済みになります。

2020年の時点では近距離無線通信(NFC)で施錠・解錠していますが、21年には超広帯域無線通信技術(UWB)でも実施できるようになる見込みです。その根拠として、既にiPhoneやApple Watchの最新機種にはUWBが採用されています。(※iPhone 11以降の機種であれば、UWB搭載です)

UWBの特徴
・高精度な測位や測距が可能
・自動車の盗難を防ぎやすい

UWBをデジタルキーに利用することで、自動車の安全性や利便性の向上に期待ができます。他にも、自動車に近づくだけで運転席やトランクの扉を自動で開錠できたり、運転者の好みに合わせたナビ設定や車内照明の調整といった「パーソナル化」も自動化できる点も特徴です。

アップデートされていく車

アップルが自動車開発を再加速させることになったきっかけとして、Teslaの躍進が挙げられます。Teslaはオーバー・ジ・エア(以下、OTA)という遠隔操作でソフトを更新し、性能を向上する機能を提供しています。

これまでの自動車産業はハードウェア(車体製造)に注力されてきましたが、現在の車づくりはソフトウェアに主従関係が逆転しています。そこで注目されているのが、車をアップデートしていくという考え方です。

OTAが普及すると、自動車は購入時よりも性能が上がっていくことになります。これまでの自動車産業においては、残存価値が減少していくという考え方が主流でした。恐らく、この逆転現象によってさまざまな業界が変化を迫られることになるでしょう。

そうすれば、従来の自動車の売り方が変わります。例えば、中古車の査定も大きく変化するでしょう。CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)の先にある大変革が今まさに起きている最中なのです。

アップルはApp Storeを利用したアップデートをiPhoneで既に提供しています。もし、アップルカーが登場した際にはApp Storeを利用した新しいビジネスモデルを生み出すでしょう。そして、それは既存の自動車生産と販売のあり方をがらりと変える破壊力を秘めています。

車の性能が購入時より向上する世界が来る
車

生産の分業化が急速に進む

よく誤解されている方もいらっしゃるのですが、アップルはiPhoneなどのプロダクトを自前で設計し、生産は台湾・鴻海精密工業(Hon Hai Precision Industry)などに外部委託しています。

勿論、SAMSUNGのように自前で設計、製造を手がける企業もありますがアップルは生産を外部委託することで利益率を高めています。これを俗に「生産の分業化」と呼び、台湾・鴻海精密工業やTSMCが強みを持つ部分です。

そのノウハウを今度はEV生産に持ち込む可能性が多くの識者が指摘しています。

AppleはiPhoneなどの生産を外部委託している

EV生産で委託が進むとみられるのは、短期的にはEVの市場規模が小さいにもかかわらず、厳しい環境規制により一定数のEV販売を余儀なくされるからだと言われます。Appleが世界の自動車メーカーに生産委託の打診話が駆け巡るのも、その事情を見透かしてのことでしょう。

生産の分業に頼りすぎると商流変更するコストが大きくのしかかかる。その為、一概に分業が良いまたは自社生産(内製化)が良いとは言い難い。

自動車を統制するソフトウェアの存在について

これまでアップルカーについての現状や自動車業界を取り巻く現状について述べてきましたが、ここからは日本の自動車産業にも関わる話をさせていただきます。

皆さんは「ビークルOS」というものをご存知でしょうか。いわゆる車載ソフト基盤を言われるもので、これからの競争舞台になると言われています。スマホ市場で例えるなら、「iOS」や「Android」のような役割を果たすものになります。

ビークルOSはスマホのOSと同様に、ハードウェアに依存せずソフトウェアの開発ができ、機能追加が可能なプラットフォームを指す。

それでは詳しくみていきましょう。

トヨタが開発する「Arene OS」

トヨタ自動車<7203>が開発するビークルOSを「Arene OS」と言います。

読者の皆さんもスマホOSにおいて、iOSのApple Storeなどで経験していることになりますが、開発したソフトは同一OS内ならハードによらず、動作します。対象は車に必要なカーナビから自動運転ソフトまで幅広い開発を効率的に行う事ができます。今後のトヨタはソフト開発を効率化することで競争を勝ち抜く考えであるといえるでしょう。

車

しかし、ビークルOSを担うリスクについても知っておく必要があります。

ビークルOSを担うリスクは、車体制御ソフトの安全性やサイバー攻撃に対する脆弱性など1つの不具合が人命に大きく関わるという点です。これまで引き合いに出しているスマホOSの不具合や脆弱性の報告は日常茶飯事ですが、人命に関わる事象はそう多くはありません。

しかし、ビークスOSの不具合や脆弱性はそうは行きません。世間の批判を買うリスクを常に抱えているということになります。ちなみに、ビークルOSの開発はトヨタの他にもフォルクスワーゲンが「vw.OS」を開発し、2020年夏以降の新機種に導入を推し進めています。

その点から世界各国でビークルOSは競争激化していると言えそうです。

まとめ

本記事ではアップルカーに注目して変わりゆく自動車産業を考えました。

1章ではEV市場の浸透から、他業種からの相次ぐ業界参入と生産の分業化が進む可能性について述べました。他にもOTAによるアップデートで中古市場のありかた、価値変動が起きる可能性も示唆しています。

2章ではビークルOSが自動車メーカーにとって極めて重要であることや、ビークルOSを担うことのリスクについても考えています。

少しでもあなたの知識にプラスされる部分があれば幸いです。

本記事は日経BPさんが出版している下記の書籍を参考にしています。本記事では解説できなかった詳細も描かれていますので、興味がある方は下記リンクより購入されてはいかがでしょうか。

本日はご覧いただきましてありがとうございました。

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